中山峠

 今回の行き先はタイトルにある通り、"中山峠"。
 実は去年くらいから、会社の先輩のKさんが自転車で中山峠に挑戦してみたいと話していたのだが、今回がその機会になったという訳である。

 Kさんは私と同じで函館出身。函館出身だと、実家への帰省時に中山峠は車で幾度となく通行している関係上馴染み深い。
 車で走っても長く険しい難所感がある峠なので、果たして自転車で頂上まで辿り着けるか?…と言う不安を抱いてしまうと言うこと。
 私が初めて中山峠へ行こうと考えた時も同じような不安を抱いていたので、その気持ちはとても良く分かる。
 だが、意外と知らない人が多いが、中山峠の平均勾配は5%くらいで、勾配的には実はそれ程険しくはないのである。支笏湖や手稲山の方が平均勾配や最大勾配的には全然きついのである。
 それなのに自分にしても数回しか訪れていないのは、札幌~道南方面の大動脈となっており交通量が非常に多い点と、途中にある"定山渓トンネル"が死ぬ程怖い点が理由としてある。

 前者の交通量の方は、ここ数年拡張工事が進められていて路幅が広くなったので大幅に改善したが、問題は後者の"定山渓トンネル"の方。
 これは過去の記事で何度も書いたが、『真っ暗』『歩道なし』『路側帯ほぼなし』『車道外部線上には車のはみ出し防止のイボイボ』そして、前者の殺人的な交通量もこのトンネル内で加わり、とにかく最悪なのである。
 そういったマイナス面があり、距離的にも勾配的にも景観的にも良いにも関わらず、自分は基本的に避けてきているのが現状。
 この"定山渓トンネル"を改善してくれるだけで、状況はかなり変わると思うので是非とお願いしたい!
 ここ数年の自転車ブームで道外や海外から多くの自転車乗りが北海道を訪れてくれていて、札幌へ向かう自転車乗りがこの中山峠を経由することも多くなっていると思われる。本当に切に願う!

 そんな中山峠へ今回行くことにしたのは、今日6月14日は暦の上では平日の金曜日だが、勤め先の会社は振替休日となっていて休みとなっているためである。
 平日なので、多くの人は普通に市内に仕事に出ているだろうし、仕事で中山峠を通行する車もそれ程多くはない筈。
 それと6月中旬という時期だとそれ程暑すぎない時期だし、虫に襲われる可能性も少ないだろうと思った。それで今日なのである。

 前置きが長くなったが、そんな訳で今日は中山峠へ行くことになった。
 冒頭で名前の出たKさんと、去年の小樽行きでご一緒したAさん(実は函館出身)と、私の3人で今回は走ることになった。

 空気圧調整とチェーンへのオイル差しを念入りにやった後、前回ハンドルバーに取り付けた"BUSCH&MULLER サイクルスター80 903/3 ミラー"は、悩んだ末、取り外すことにした。
 一人の時ならミラーの角度がズレたら止まって直す時間はいくらでも取れるが、こういう集団走行時はなかなかそうもいかない。それと、取り付け位置的にこのミラーがハンドル操作の邪魔にならないかという部分の検証がまだまだ甘いと思った。その辺りを考慮して、今まで慣れ親しんだバーエンドのミラーだけで今回は中山峠へ行こうと決めたということである。

 出発直前になってミラーを外したのと、待ち合わせ場所までの所要時間の見積もりが少し甘かったのとで、8:00ミュンヘン大橋下での待ち合わせには間に合いそうにない状況だった。(と言うか写真の時間が既に7:59…)
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 写真は豊平川右岸の水穂大橋の近くだが、ここまで来るのに異様に信号に引っ掛かってしまったのも敗因。
 まあ、ここからは信号のない河川敷のサイクリングロードを走れるので、あと10~15分くらいかな?と思い、その旨をLINEした。
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 待ち合わせ場所のミュンヘン大橋下に到着した。写真の時間で8:17となっていた。
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 河川敷はちょうど風向きが悪く、ずーと向かい風だった。そんな中、少しでも早く到着しようと思ってかっ飛ばして来たので、到着時はヘトヘトでちょっと芝生の上で大の字になって休ませてもらった。

 小休止した後は、まず豊平川右岸をサイクリングロードの終点まで行き、定番の(旧ガソリンスタンドの)さんぱちラーメンのところから国道230号へと入った。
 暫くはその国道230号を道なりに進み、やがて定山渓へ。その定山渓の国道沿いのローソンに立ち寄ることにした。時刻は10時少し前だった。
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 KさんとAさんの二人は飲料を購入。
 私は戦いに備えるべく念には念を入れつもりで、コーラと菓子パンを買ってきて駐車場で食べた。

 先頭Kさん、2番目Aさん、しんがり私の隊列でローソンを出発。
 豊平峡温泉への分岐を過ぎると、今まで20km/h弱で走っていた前走の二人の巡航速度が、13~14km/hあたりまで低下。
 勾配の変化に気付かなかったが、どうやら中山峠の登りが始まったようである。

 現在の愛車Panasonic ODR6で中山峠に来たのは今回が初となるが、クロスバイクで登った時と比べて随分楽な気がした。
 ギア比的には現在の自転車の方が高い筈なのに、そのギア比で楽に登っていけるというところにロードバイクのポテンシャルを感じずにはいられなかった。

 中山峠の登りでは、途中道路脇が広くなった場所が幾つもあるのが有り難いところ。
 勾配がキツくなり、10km/h以下まで落ち込んだ状態で暫く走った先に、最初の広くなった場所(下が砂利と砂の車の待避所のような場所)があったので、そこで峠に入ってから最初の休憩を取った。
 そうそう、ここは私が初めて中山峠を登った時にも最初の休憩で足を止めた思い出深い場所。
 あの時は、3人用の重たいテントを積んでのキャンプ道具満載状態での中山峠だったのもあり、とにかくキツくてキツくて、息も絶え絶えで、この広場で休んだのが今でも忘れられない思い出なのである。

 中山峠の中腹くらいにあるのがこの緩い左カーブを描いている橋。よくもまあ、こんな樹海の真ん中に橋を掛けたものだと関心してしまう。
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 交通量的に、車で来た時はこんな場所に止まって写真を撮ったりはできないが、自転車ならそれが可能ということで、出発前まではこの橋を自転車で渡ることを物凄く怖がっていたKさんも、実際に来てみたらバシャバシャ写真を撮って楽しそうにしていた。

 半分を少し越えた辺りまで進んで来た。
 そこにあるのが冒頭に書いたこの"定山渓トンネル"(写真は出口側)。自分にとっては勿論ここが中山峠最大の難所である。
 時刻は11:19。定山渓のローソン出発時が10:10頃だったので、ここまで1時間とちょっとと言うところだった。
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 パット見、歩道があるように見えるが、それはフェイクで、トンネルに入ってすぐに無くなる仕様であるw
 定山渓側からだと、このトンネル内は登り傾斜になっていて通過するのにかなり時間を要するのが難点なのである(その代わり帰りは一瞬で通り抜けられるのでそれ程怖くない)。

 恐怖のトンネルではあるが、ここを越えなければ頂上へは一生辿り着けないので、車の車列が途切れたタイミングを見計らって、一気に定山渓トンネルへと駆け込んで行った。

 今回凄く久しぶり(数年ぶり)に自転車で来て分かったことだが、前述した車道外部線上のイボイボは劣化で剥がれたのか、(私や他の自転車乗りの意見を聞き入れてくれて)故意に剥がしてくれたのかは不明だが、その粗方は剥がれてなくなっていた。
 それと、今回は平日の金曜日にここを訪れることにした訳だが、やはりそれは大正解だったようで、交通量は自分の知っている中山峠としてはありえないレベルの少なさだった。
 そのおかげで、確かにトンネル内で何台もの車に追い越しを掛けられはしたものの、ガラ空きの対向車線を使って側面車間広めで抜いていってくれるので大助かりだった。

 最大の難所の定山渓トンネルを抜け終わった。
 後はここから頂上まで約8kmくらいである。この辺りは登り傾斜がキツくなっていて、8km/h前後での走行が続いていたので、そのままのペースなら後1時間くらい掛かる計算。こういったところが「中山峠は長い」と感じる理由である。
 私は5~6回目くらいなので、ある程度ここのダラダラ続く長い峠道は把握済みだが、KさんとAさんは今回が初とあって、やはりここの長さには閉口していた。

 途中何度も休憩を取りながら頂上を目指して進んでいった。
 周囲は見渡す限り樹海、樹海、樹海! この樹海の只中に道路を作る人間はやはり凄いと思った。
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 一旦傾斜が緩くなった後、確かもう一回傾斜のキツイのが来た筈と思っていたが、どうやらそれは自分の記憶違いだったようで、ゴールの建物が視野に入ってきた。
 進行方向左手が"道の駅 望羊中山"。右手が"峠の茶屋"。
 右手側に"中山峠"の石碑があり、記念撮影ならそちらのほうがベストだが、長い戦いで、かなり腹が減っていたのでまずは昼食を食べるべく、レストランのある左手の道の駅の方へ。
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 写真正面に写る富士山型の山は、蝦夷富士とも言われる"羊蹄山"である。
 自転車で額に汗しながら中山峠を登ってきた後に見る羊蹄山、これはなかなか感慨深いものである。

 "道の駅 望羊中山"到着は12:22。定山渓のローソンからは大体2時間12分掛かったことになる。

 "道の駅 望羊中山"の2階にある"味処 四季彩"へ移動した。
 そこで私が注文したのは"やみつき辛みそ豚丼"(1000円)。
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 これは写真の見た目通りガッツリで、バッチリカロリー補給できた。
 Aさんも私と同じもの、Kさんは塩ラーメンを食べていた。

 道の駅内には"パノラマ展望台"という場所もあり、こちらの写真がその"パノラマ展望台"からのものになる。羊蹄山が益々美しく見える名撮影ポイントだと思う。
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 自転車に乗って道路の向かい側へ渡り、今度は峠の茶屋の方へ。
 そしてこちらが"中山峠"の石碑である。
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 写真左がAさんのGIANT ESCAPE R3(黒)。写真右がKさんのGIANT ESCAPE R3(青)。
 そして中央下が私の愛車Panasonic ODR6である。

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 こちらが石碑の拡大写真。
 う~ん、この石碑って昔は無かったような気がするのだが?

 少し前に昼食を食べたばかりだが、やはり折角中山峠に来たのだし、"あげいも"は食べないと!と言うことで、こちら。
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 実は"あげいも"は昼食を食べた道の駅側で販売。峠の茶屋の方で購入できるのは"あげじゃが"だったりする。
 味は少し違うと言う噂だが、正確なところは不明。それと値段は300円でどちらも同じである。
 前は無かったが、現在は『味変』用調味料が備え付けられているようなので、一番手元側はそのまま、中央にケチャップ、一番上はマヨネーズを付けて食べてみた。

 峠の茶屋の軒下のベンチで"あげじゃが"を食べていたが、このベンチからだと、ちょうど先程写真撮影した石碑と羊蹄山が同時に視界に入るようだった。
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 本日の目的地 中山峠頂上での ひとときを終え、そろそろ下界へと戻ることにした。
 今回は喜茂別側へ下るのではなく、Uターンして定山渓側へ下る予定。
 まあ喜茂別側に下って宿泊する予定はないし、喜茂別側へ一旦下った後そこでUターンという ドM なことも今回は自重するつもりである。

 峠の茶屋の駐車場を出発し、すぐに下り坂に。
 漕がずにいてもドンドン加速していく…。そんな中、先程あれほど長く感じた定山渓トンネルから頂上までの道は あっという間に終わり、目の前には定山渓トンネル。
 いつものように乗車したまま前輪車軸にマウントしたライトを器用に点灯させ、そのままの勢いで定山渓トンネルへ突入。
 定山渓トンネル内は40km/h走行だったのと、タイミングが良かったのとで、結局、復路は一台も車に抜かれることなくトンネルを通過したのだった。

 また器用に前輪車軸上のライトをOFFにし、下り坂後半へと突入していった。
 定山渓トンネルを過ぎた先は傾斜が一旦険しくなる区間があり、この辺りで本日の最高速度58.1km/hをマーク。
 Kさん恐怖の橋も、3人共無事にコースアウトせずに通過。ところどころ道路端が荒れている場所はブレーキで減速しつつ進み、定山渓の手前まで下ってきた。
 その定山渓の手前に、チェーン装着用のパーキングエリアがあり、先頭のKさんがそこで入っていったので、Aさんと私もそれに続いた。
 登りではあんなに苦労して2時間12分も掛けて登ったのに、下りでは僅か20分程。やはり下りは速い!
 パーキングエリアでは、KさんもAさんも今までの自転車ライフ最高速をマークしたと話していたのが印象的だった。(ちなみに私は60km/hが最高速)

 定山渓と言えば温泉! 流石に入浴とまではいかないが、足湯で少し休憩するのも良いか と言うことになり、こちらの足湯へ。
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 自分達以外に、観光客と思しき人達が数人足湯に浸かっており、わりと賑わった状態だった。

 往路では国道230号をまっすぐ進んだので、復路では別の道と言うことで、小金湯の交差点から白川方面へと進路を変えることにした。
 その手前、後続にかなりお高そうな派手なロードバイクに乗った人が3~4人。
 彼らのペースは速く、最初豆粒だったのがみるみる追いついて来て、ちょうど小金湯の交差点を左折するタイミングで、彼らは最後尾の私の真後ろにいる状態だった。

 てっきり彼らはそのまま国道を直進するものだと思っていたが、どういう訳(多分つられた?)か私達3人に続くように一緒に白川方面へと付いてきたのだった。
 だが、走行ペースは私達とは別次元だったので、当然すぐさまゴボウ抜きにされた訳である。
 その時に横顔が見えたが、どうやら全員外国人(米国人?)のようだった。
 こんな高級そうなロードバイクをレンタルで借りられるとは思えないので、多分自分の自転車を日本国内に持ち込んで来ていると予想。
 荷物満載のツーリングスタイルでなく、全員空荷で乗っていたので多分何らかのレースにでも出場する選手なのかもしれない。彼らは走行ペースはとにかく速く、ホントあっという間に、視野から消えていってしまった。

 旧ガソリンスタンドのさんぱちラーメン近くで国道230号へ戻った後は、すぐに次の交差点で国道230号を離れて豊平川右岸の遊歩道へ。
 その遊歩道を経由してそのまま藻南公園へと出た。

 藻南公園からは、一般道経由で豊平川のサイクリングロードへと移動。後は往路と同じ道である。
 ミュンヘン大橋のところでKさんと別れ、Aさんと私はそのまま豊平川右岸のサイクリングロードを直進。
 朝方苦しめられた風はこの時にも吹いていて、今度はその風を追い風に楽に進んでいった。
 やがてKさんとも途中で別れ、私も適当なところから豊平川を離れ、適当な市道を走り自宅へと帰ったのだった。

■走行ルート
■2019/06/14(金) 晴
 ルート:  栄町~豊平川右岸~国道230号~中山峠~国道230号~白川~藻南公園~豊平川右岸~栄町
 走行距離: 108.11km
 平均速度: 18.1km/h
 最高速度: 58.1km/h
 獲得標高: 1040m

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