【日本一周ツーリング2周目(7)】【2019年春(7)】むつ~八戸

 2019年春のツーリングの7日目を迎えた。

 昨日は途中でUターンして、結局2日連続でむつ矢立温泉キャンプ場を利用させてもらった訳だが、無理をせず戻ってきたのは正解だった。…と言うのは、足の痛みがかなり引いていたからである!

 痛み止めの効果が切れると痛くて歩くのすら厳しい状態だったのが前日までの症状だったが、今朝は痛み止めを飲んでいない状態でも、歩行時に若干痛むかなと言う感じまで症状が緩和してくれていたのである。


 元々の予定だと、今日は下北半島北西部にある大間町が出発地で、ゴールの八戸市まで約190kmの走行予定だったが、出発地がむつになったことで走行距離が145kmになってくれている点も有り難かった。「よし!これなら走れそう!」と思わず声に出てしまった。


 今朝は5時に起床。バンガロー利用でテントを畳む手間がなかったので6時半には出発準備が整った。

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 むつ矢立温泉の建物へ行き、バンガローの鍵を返却した後キャンプ場を出発した。


 今日の最初の目的地は下北半島北東部にある"尻屋崎"。

 むつからその尻屋崎までは、県道6号をひたすら道なりに進めば辿り着ける形となっており、迷わず進むことができた。

 県道6号は周囲が原野となっている北海道ぽい道という印象だった。


 やがて尻屋崎の岬へと至る道路が左手に見えたのでそちらへと移動。

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 こんな感じで、商業施設の駐車場の様なゲートが道路の入口にあったが、特に料金が徴収されることはないようだった。

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 ゲートを過ぎてすぐの右側は放牧場となっており、馬が放たれていたので記念撮影。

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 尻屋崎周遊道を進んでいくと前方にその灯台が見えてきたが、何となく違和感が…。 遠目に見た感じ、少し他とは違った形の灯台のように見える。

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 尻尾崎灯台が目の前に見えるところまで進んできた。そして先程の違和感の原因が判明。

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 パッと見、タワマンの様に見える建物は、実は周囲が足場で覆われた灯台。看板によると改修工事中と言うこと。残念である…


 尻尾崎灯台周辺は広い草地となっており、寒立馬(かんだちめ)の放牧場となってらしいが、今現在はタイミング悪かったらしく寒立馬は見当たらなかった。

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 代わりに人間が沢山放牧されているかの如く、観光に訪れている人が多かった。


 こちらはラジオの電波塔かな。

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 ゲートのところまで戻ってきて、その側にあったベンチでコカコーラと玄米ブランで軽い補給をした。

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 こちらの写真は尻屋崎周遊道のゲートを出て少し進んだところの風景だが、この辺りは普段風が強いようで、丘の上には風力発電の風車が沢山建っていたのが印象的だった。

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 むつと尻尾崎とを結ぶ県道6号の途中から県道172号と県道248号を経て、下北半島の東部海岸線の国道338号へと出た。

 あとはこの国道338号をひだすら南へと進めばゴールの八戸近くまで行けるので道に迷う心配は不要だろう。

 ちなみにこの国道338号は、日本一周1周目の時も走行している道路となっている。

 その1周目の時も思ったが、この道路は周囲が広く森に覆われている中を走る雰囲気で、青森県の県名の『森』を強く感じるのに十分な道だった。


 大きな集落が少なく、道の駅は無く、コンビニ等も殆ど無く、1周目の時にも昼食を食べるのに苦労した気がしたが、今回は国道沿いにイートインコーナーのあるファミリーマート(多分1周目の時には無かったと思う)を見つけたので、そこで昼食を食べることにした。

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 レンジでチンした丼物の弁当と、たっぷり野菜の味噌汁をここでの昼食に食べた。

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 昼食後も国道338号をひた走った。

 やがて六ケ所村手前のところに差し掛かり、国道338号は直進方向がバイパス道で左折方向が市街地となるようだった。

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 走行距離的には市街地経由の方が数キロ短くなるようだったので、ここは左折して進んだ。まあ1周目と同じである。


 市街地エリアのちょうど中腹辺りにパーキングがあったのでちょっと一休み。

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 そう言えば1周目の時もここに立ち寄って休憩したなぁ。1周目の時に見たこのモニュメントもそのままあるし。

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 六ケ所村を過ぎるとバイパス道の方の国道338号と合流。すぐに小川原湖と太平洋に挟まれた中洲のような場所を行く道になった。

 この辺りでも相変わらず休憩に立ち寄る道の駅やコンビニが無い道中だった。まあ補給自体は道路脇等で補給食で済ますことは出来たが、トイレは気軽にその辺でと言う訳にはいかず(まあ軽犯罪だし)、そのあたりがちょっと困った日だった。そんな訳で、やっと見つけたコンビニで速攻でトイレに駆け込んだのは言うまでもない。

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 こちらはその小川原湖と太平洋の境の辺りを走っていた時に、なんの前情報や看板もなく唐突に見掛けた物だが、実物大くらいの大きさのガンダムヘッド(RX-78)が!

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 いやよくみると、他にもモビルスーツが沢山並んでいるではないか!

 あ、入口の門の上にあるのはホワイトベースだ!

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 一体ここは何の施設なのだろうと見回してみたが、2つ上の写真の右隅に白青赤のグルグルが見える通り、床屋のようだった。店主の趣味なのだろうか?


 八戸港まで後10kmのところまで進んで来た。不安だった足の状態だが、どうやらもってくれそうで良かった。

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 更に走り八戸港フェリーターミナルに到着した。時刻は16:42だった。

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 写真に写っているフェリーは17:30発の"べにりあ"。

 私が乗船するフェリーは22:00発の"シルバーエイト"で、実際のところかなり早い到着ではあった。だがまあそれは足の状態に不安があったためで、無事に到着できたのでまあいいだろう。


 まずは自転車をとめてターミナル内へ行こうと思い、駐車場係の人に駐輪場の場所を確認。

 教えてもらった場所へ移動してみたところ、マンション駐輪場とかによくあるタイプのママチャリ等をとめる駐輪場。

 しかも満車となっており、どう見てもサイドバッグを装備した私のような旅行者用自転車をとめられる余地はなさそうだった。

 そこで他に良い駐輪場所は無いか?と駐車場内をウロウロしていた時だった。不意に私を呼び止める人あり。

 声を掛けた人はこの近所に住む人で、私が駐車場内でウロウロしていて困ってそうだったので声を掛けたと言うことだった。


 ターミナルビル入口に向かって右側の建物の外壁に立て掛ける形が一番良さそうだったので、そこに自転車を立て掛けてU字ロックで施錠した。

 そうしつつ、声を掛けてくれた近所に住む人と話をしていた。


 少し前に定年退職して今は独身生活となっており、人恋しくてたまにフェリーターミナルを訪れた旅人と話をすると言うこと。

 自転車旅行者と話をすることも多いと言うことで、最近は自転車旅行に興味が出てきているらしく、私の自転車のギア枚数や速度、一日の走行距離、宿泊場所等々いろいろ質問攻めだった。

 今回の私の旅では、今晩八戸港から北海道へと戻ってしまうが、多分また来年の春に、今度はここ八戸港からスタートを切る筈と言うことを話すと、「その時は是非泊まっていって」と言うし、その逆に、(八戸の人が)「札幌に行った時は泊めてほしい」という感じで、私にかなり懇意にしてくれたのが嬉しかった。

 乗船までかなり時間があったこともあり、この人とは1時間くらい話し込んだ形だった。


 私が乗るシルバーエイト号が18時に入港予定となっており、そのシルバーエイト号の入港に伴い下船客でフェリーターミナル内のレストランが混み合うと思われたので、そろそろこの八戸の人においとまを告げてフェリーターミナル内へと移動することにした。

 八戸の人は私との別れを惜しみ、最後に電話番号の交換を申し出てきたので、私はそれに承諾しお互いの番号を交換した。

 別れ際、「下船客が自転車に悪戯しないように見ていてあげる」と有り難いことを言ってくれたので、丁寧にお礼を言ってから私はフェリーターミナル内へと移動した。


 時刻は17時半。窓口周辺には乗客らしき人は誰もいなかったので22時の便の乗船受付には早いかも? と思ったがダメ元で受付窓口の人に聞いてみると、「乗船受付開始しています。乗船申込書に記入の上窓口へ」と言うこと。

 それを聞いてすぐに乗船申込書に記入して改めて窓口へ行ったのは言うまでもない。


 乗船予定のシルバーエイトの客室について少し触れておくことにする。

 シルバーエイトは22:00八戸港発で翌朝6:00に苫小牧港着のフェリーとなっており、寝て起きたら北海道という実に時間効率の良いフェリー。

 その時間効率のためか、今回の旅の予定を決めていざ予約となったタイミングだと既に全席満席という盛況ぶりだった。

 そんな訳で仕方なく、一旦翌日(5/4)8:45発のシルバープリンセス号の寝台を予約し、(5/3の22時発の)シルバーエイトの客室に空室が出たら予約変更することにした。

 その後、旅に出る直前になってシルバーエイトの2等室に空きが出たので予約変更した。

 ちなみに2等室とは、フェリーの客室としてよくあるカーペット敷きの雑魚寝席のことである。

 シルバーエイトの2等室は早い者勝ちではなく、一人ひとりのエリアが指定されているタイプなので、寝場所が確保出来ないという心配はないのは良い点。だが、すぐ隣とかに知らない人が寝ているという状況はあまり居心地が良いものではない…。

 そこで2等室よりワンランク上の2等寝台Aに空室が出ないかと、旅行中もずーとウォッチしていた訳である。

 で、結局そのまま2等寝台Aに空室が出ないまま現在に至る…、だったのである。


 諦めの悪い私のことである、今の乗船受付手続き中に「今現在で2等寝台Aに空室は出ていませんか?」と聞いた訳である。

 その私の問に「今日のシルバーエイトは大変込み合っていて2等寝台Aは満室です」と言う回答。

 やはりダメかぁ~と諦めようと思っていると、「ドライバー室という1人用の個室があり、普段はトラック運転手のみに提供しているのですが、本日は特別に一般の人にも開放しています。ご利用しますか?」と窓口の人から有り難い提案あり!

 利用したいと思っていた2等寝台Aは、2段ベッドが1つ置いてある2人用の部屋を知らない人とシェアするタイプ。ドライバー室は1人用の個室。どちらが良いかは言わずもがなである。「勿論利用します」と速攻で返事をしたのだった。


 フェリーの料金については、ドライバー室も2等寝台Aと同額の7,500円。それと特殊手荷物自転車が2,500円で、ちょうど一万円だった。

 クレジットカード払いで、2等室+自転車料金を事前決済済みだったので、差額も自動的にクレジットカードから決済されると言うことで、窓口での支払いは発生しなかった。


 乗船手続きが済んだので2階のレストランへ移動し、夕食を食べることにした。

 定刻よりも早い18時前ではあったが、私の乗船するシルバーエイト号がフェリーターミナルに着港したらしく、ターミナル内に人が増えてきていた。

 私は当初レストランの混雑を予想していた訳だが、その予想に反して、皆ターミナルから足早に出て行くようだった。自分の勝手な予想だが、下船客はフェリーターミナル内ではなく、自宅やホテルや繁華街での夕食を予定しているのかもしれない。

 おかげで比較的空いているレストランでのんびりと夕食を食べることが出来た。(まあ店側としては空いているのは余り嬉しくはないだろうが…)

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 ちなみに、ここ"レストランシルバー"で食べたのは、イカネギトロ丼定食850円。


 食後は、フェリーターミナルの屋外の愛車のところへ。

 既に引き上げたらしく、駐輪の時に話をした八戸港の近くに住む人の姿は無かった。

 多分自転車を見ていてくれたと思うので一言お礼を言いたかったが、まあ仕方ないか。


 施錠を解除し、自転車に乗ってフェリーの車両甲板前の二輪車待機場へ移動した。

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 二輪車待機場には、オートバイが5~6台、自転車は私の他にもう1台が先客として待機しているようだった。

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 乗船までまだ暫く時間があるし、二輪車の場合四輪車のように車内で座っていられる訳ではないので、大半の二輪は車両だけ二輪車待機場に残してドライバー自身はターミナルで寛いでいると思われた。

 日が落ちて冷え込んできていたので、私も愛車を施錠して乗船案内放送があるまでフェリーターミナル内の待合室で待つことにした。


 暫し待合室で寛いでいると、確か21時過ぎだったと思うが、「車両のドライバーは乗車して所定の位置で待機して下さい」と言った内容の館内放送が掛かったので、二輪車待機場へ舞い戻った。

 上の写真の自転車と持ち主の他に、私の自転車の後ろにも1台の自転車とその持ち主が加わっていた。


 少し待ち時間があったので、前方の方の自転車の人と少し話した。

 聞くとその自転車の人は、札幌に住むの人で、苫小牧から仙台へフェリーで渡り、そのあと数日掛けて仙台から八戸まで北上してきたと言うこと。

 私は南へと進んでいたのに対し、その人はその逆をやっていた訳である。


 乗船開始となり自転車3台は車両デッキの左端へと誘導され、そこで係員に自転車を預けた。

 私は着替えや入浴道具の入っている方のサイドバッグを取り外し、それを客室へと持ち込むことにした。

 いち早く車両甲板を離れる準備が整ったので、先程話をしたチャリダーに「お先に」と声を掛けてから車両甲板をあとにした。


 狭い階段を上り客室フロアへ。

 てっきり二輪車が一番乗りだと思っていたが、このフェリーでは車両無しの一般客の方が先に乗船しているようで、すでに客室フロアは人が多く騒然としていた。

 そんな喧騒を掻き分けるように進み、カードキーを差して入室したのが、私にあてがわれたこちらのドライバー室。

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 壁際にベッド、奥に小さなテーブルと椅子、あとはコンセントがあるくらいの狭い部屋ではあったが、一人部屋というのがかなり嬉しかった。写真の時刻を見ると21:36に客室に入室だったらしい。


 一息付きたいところだが、それをグッと堪えて、まずは四輪車の乗船が始まって混み合う前に速攻で船内の大浴場へ行くことにした。

 既に一般乗船の客が大浴場にも来ていたが、まだそれ程混んではいなかったのが救いだった。


 入浴を終えて脱衣場に出てみたところ、脱衣場はすし詰め状態の混み具合になっていたので、速攻で入浴に来た私の判断はどうやら正しかったようである。

 脱衣場からフロアへと出てみると、先程よりも更に混み合っていた。多分四輪車の乗船も始まったのだと思う。

 それに加えて、聞こえてくる言語から中国人が多く乗船しているのも分かったが、こんなローカルな区間のフェリーにまで中国人旅行者が押し寄せているということに驚いてしまった。

 その中国人旅行者達の一部には、ドライバー室利用者専用のサロンを占領している輩までおり、その人達は退出するよう船員に注意を受けていた。

 多分、日本人の利用客しか想定しておらず、船内マップや案内板に中国語の表記がないのだと思う。利用する側も日本語、いや‥せめて英語くらいは読めないと、と感じてしまった。


 そうこうしていると、いつの間にか22時の出港時刻を迎えていたらしく、フェリーは既に出港しているようだった。

 ドライバー室には窓がなく外の様子は伺えないし、混んでいる船内を思うと甲板に出てまで出港直後の様子を見るのも何となく億劫な気分だったので、止めておくことにした。

 明日の苫小牧港到着は6時。下船準備があるので4時半から5時くらいには起床する必要があり、あまり時間がある訳ではない状況。

 さっさとトイレと歯磨きを済ませて就寝することにした。


■走行ルート


■2019/05/03(金) 晴れ
 ルート:  むつ~八戸
 走行距離: 151.32km
 平均速度: 18.3km/h
 最高速度: 54.8km/h
 獲得標高: 1024m
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 宿泊地:  八戸
 宿泊先:  フェリー"シルバーエイト"船中泊

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