【日本一周ツーリング2周目(3)】【2019年春(3)】長万部~函館(旧南茅部)

 今回のツーリングも早いもので3日目に突入した。それにしても、なんにしても、とにかく昨晩は寒かった!
 昨日、夕食を食べてテントに戻ってきた直後は、モンベルのヒートテック系のインナーを着てその上にウィンドブレーカーでちょうど良かった。
 それが、夜が更けていくにつれてどんどん気温が下がり、ウィンドブレーカーを脱いでモンベルのクリマプラス100を着る形になり、暫くはそれで落ち着いていたと思いきや、更に気温が下がりクリマプラスの上にまたウィンドブレーカーを着る形に。
 それでもまたまた寒くなってくる…。流石にこの寒さは尋常ではない! 一体今の気温は何度くらいなのか?と思い、サイクルコンピュータ(CATEYE ADVENTURE)で気温を見てみると、なんとビックリの『1℃』の表示だった!! (←って冬かよ!と一人でツッコミをいれてしまった)

 最終的に更にシュラフ(モンベル ダウンハガー#3)に包まり寒さを凌ぐことはできたものの、ゴールデンウィーク中のキャンプで凍えそうな程の冷え込みを経験したのはかなりレアな経験になった。

 ここ数年のゴールデンウィークのツーリングだと、だいぶ温かいところでキャンプしていたので、正直言ってゴールデンウィーク中の北海道のキャンプの厳しさを甘くみていたように思う。
 そんな夜の一幕があり、早朝5:50の起床時に温かいシュラフから出るのにちょっと気合が必要だったのは言うまでもない。

 夜露で濡れたテント越しに見た早朝のキャンプ場内の様子は下の写真。
DSCF2888

DSCF2887
 この寒い中にも関わらず、もう結構な人数がテントの外で活動しているようだった。いつまでも寒がっていても埒が明かないので、私もそろそろ活動を開始することにした。
 炊事場とトイレで身支度を整え、テントの中で昨日セイコーマートで買ってきたパンを朝食に食べた。
 朝食後は、走行前の車体整備を行うためチェーンオイルと携帯ポンプ、エアゲージを手にテントの外へ出た。
DSCF2886

 まず最初は、フィニッシュラインの緑のチェーンオイルをチェーンに差す作業に取り掛かっていた。
 …と、そんな作業をしている私に「おはようございます!」と声を掛ける人達がいた。

 声のした方に視線を向けると、早朝の来客は二人の若者だった。
 話を聞くと、二人とも自転車旅行者と言うこと。(自転車旅行者という表記は少々硬い表現なので、ここからはいつものように親しみを込めて『チャリダー』と表記する)

 昨晩、夕食を終えてキャンプ場に帰ってきた時に、周囲にチャリダーの物と思われるソロテントがいくつかあったのを見掛けたが、そのテントの住人のようだった。
 二人連れ立って私のところに来たので、てっきり同郷の友人同士が一緒に旅をしてきたのだと思ったが、一人は栃木から、もう一人は熊本からと言うことで、二人がつるむようになったのは昨日のキャンプ場からのようだった。

 二人の出身地のうち、栃木県の方は、私の日本縦断ツーリングでも日本一周ツーリング1周目でも、まだ訪れたことのない県となっていた訳で、今回の日本一周ツーリング2周目では是非とも立ち寄りたい地であることを話した。
 熊本県の方は、私の日本縦断ツーリングの時に立ち寄っており、その時は馬刺しや桂花ラーメンを食べ損なって悔しい思いをしたことを話して聞かせた。そして日本一周ツーリング2周目でも改めて立ち寄りたいことも話した。

 今日以降の予定についての話になった。
 二人は函館から北を目指して北上してきており、一人は小樽方面へ、もう一人は洞爺湖へ今日は移動する予定だと言っていた。

 小樽へ移動するチャリダーの方は、宿泊先としてビジネスホテルを利用する予定らしいが、まだ先の長い旅なのであまり宿泊費は掛けたくないと言っていた。
 たしか、小樽辺りだとライダーハウスが何件かあった筈。それを思い出したので、北海道の場合1000円前後で利用可能なライダーハウスという宿泊施設もあることを教えてあげた。
 私の持っていたツーリングマップル北海道版にはちょうど国道5号沿いにライダーハウスが載っていたのでそれを見せたりした。

 洞爺湖へ移動するチャリダーの方は、今日の宿泊先として洞爺湖の北岸にある"洞爺水辺の里財田キャンプ場"を利用する予定と言っていた。
 財田キャンプ場は、私の利用したことのないキャンプ場ではあるが、前にキャンプ場ガイドの冊子でチェックしたことがあり、その内容的にはファミリー向けの高規格のキャンプ場の印象があったのでその旨を伝えておいた。
 ソロのチャリダーが利用するなら洞爺湖の東岸に位置する"仲洞爺キャンプ場"の方が良いかもしれないことを話した。
 仲洞爺キャンプ場の方は、私は2度利用しているが、ソロキャンパー向けで且つ敷地内に入浴施設があり、そして静かで雰囲気も良く結構気に入っているのがあったのでそうした訳である。

 二人の経路は異なるが、その後札幌市を経由するのは同じらしく、札幌での名物料理について聞かれた。
 海鮮料理、味噌ラーメン、ジンギスカン、スープカレー等々…。まあ札幌は色々ある。
 お店について聞かれたので、ジンギスカンなら広大な店内が絶対に思い出になるであろう各ビール会社(サッポロ、キリン、アサヒ)のビール園の何れか。
 味噌ラーメンは、取り敢えずラーメン横丁はヤメておいてもらい、札幌駅のエスタにあるラーメン共和国に有名店がいろいろ入っていることを伝えておいた。
 スープカレーは? ちょっとパッと出て来なかったので、Googleマップでみて札幌駅周辺の店へ行くのでそれ程ハズレを引くことはない筈と伝えておいた。
 お酒を飲めるなら、夜のすすきの駅周辺を散策するのも、きっと楽しい思い出になるだろうことも伝えておいた。

 札幌を経て更に北を目指すと言うので、サロベツ原野とエサヌカ線は北海道らしさが凄いので是非行った方が良い件、これは勿論伝えておいた。

 それにしても、この二人のチャリダーとは色々な話をしたと思う。
 上記の他には、自転車の車両やパーツの話もした。

 嬉しかったのが、私の愛車(Panasonic ODR6)をひと目見て、Panasonic社のPOS車であること見抜いてくれたこと。
 結構マイナーな部類の自転車ではあるが、自分で詳細考えてカスタムオーダーした思い入れのある自転車なので、その存在を認知してくれていたと言うのが嬉しいのである。

 パーツの話ではリアキャリアの話をした。
 話を聞くと、私の現在使用している"トピーク スーパー ツーリスト DX チューブラー ラック"が二人には凄く羨ましく写っていたらしい。
 …と言うのは、私のそのトピークのリアキャリアは上段の横バーが2本あるタイプとなっている。そして二人のリアキャリアは上段の横バーが1本のタイプ。実はこの横バー1本の差が大きく荷物の積載に影響していると言うこと。
 この2本横バーのあるリアキャリアしか使ったことのない私には今まで分からなかったが、天板に積んだ荷物に干渉せずに下段の横バーにサイドバッグを固定することが出来る点。これが可能になることで荷物の積載がかなり楽になると言うことらしい。なるほど~参考になった! いずれリアキャリアを新調することがあった場合でも、上部の横バーは2本のにすることにしよう。

 パーツの話その2として、バックミラーの話をした。
 ドロップハンドルに取り付ける用のバックミラーは、ハンドルのバーエンドのキャップを外して、そのキャップの代わりに押し込む形で取り付けるタイプが一般的となっている。
 普段乗りの時はそれでも一応は後方を確認することは可能だが、自分たちの様にリアキャリアを取り付けてそのリアキャリアにサイドバッグを取り付ける形になると、サイドバッグが視野を遮ってしまい後方が見えなくなってしまうのである。
 一応の対策として、右側のサイドバッグにあまり荷物を詰め込まず、バッグの高さを低くすればギリギリ後方が見えるので今はそうしている。
 だがそうすると、重量バランス的に、右側のサイドバッグには嵩張らず重量のある物を入れ、左側のサイドバッグには嵩張る重量の軽めの物を入れる形を取らざるをえないこととなり、少々使い勝手が悪いのである。
 その辺りは3人して共通意見だったのが嬉しかった。そして「右STIレバーのフードの上に取り付けられるバックミラーが発売されないかな?」と言うのも同意見だった。
 一人は実際にプラ板でそんなバックミラーを自作したそうだが、強度が足りずダメだったと言っていたのも面白かった。

 パーツの話その3として、携帯ポンプとエアゲージの話をした。
 一応二人とも携帯ポンプを持参してきていたが、一方は足で固定する機構がなく高圧までポンピング出来ない。もう一方は足で固定する機構はあるが、ホースが固くて足で固定するとバルブにホースが届かないと言うこと。そんな訳で、どちらの携帯ポンプも役不足で今までまともに空気圧の調整が出来ていないと言うことだった。

 私の使用している"トピーク ロード モーフ G"なら、足で固定して高圧まで空気を入れられるし、勿論ホースもバルブまで届くことを話すと、二人して羨ましいと言う反応だった。
 こうしてここで会ったのも何かの縁だと思い、今ここで私の携帯ポンプを使って空気圧を調整しておこうと提案してみた。
 結果、二人とも私の提案に賛成することになり、私のテントそばのベンチシートにこうして三人の自転車を並べて、順番に空気圧調整作業となったという訳である。
DSCF2889

 私の携帯ポンプ"トピーク ロード モーフ G"だが、一応はエアゲージが付いている。
 だが、このエアゲージは精度がイマイチで、少々入れすぎになってしまうきらいがある。そこで併用しているのが"パナレーサー 空気圧計 デュアルヘッドデジタルゲージ"(米式/仏式バルブ対応)。これらを使用して、二台の自転車の前輪後輪のタイヤの空気圧を調整したのだった。
 私の場合は、空気圧の単位としてPSIを用いているが、二人はBARを単位として用いているのが異なっていた。

 こうして文章で書き出してみると、この行数である! そう、この二人とは会話が弾み随分と長話をしたのは見ての通りである。
 気が付けば時刻は8時をゆうに過ぎており、出発前準備をしようとテントを出てから2時間が経過していたのだった。
 気温もだいぶ上がり、6時過ぎ時点では寒くてブルブル震えていたものだったが、現在は半袖でも過ごせそうなくらいにポカポカと暖かくなってきていた。

 今日の宿泊先として利用するのは、管理人不在の無料のキャンプ場を予定しているので、到着時刻的にはそれ程急ぐ必要もないものの、流石にそろそろ出発することにした方が良さそうだと考えた。
 そんな訳で、二人のチャリダーとのお話はここまでにし撤収作業を開始した。

 1日目、2日目と取り付けていなかった旅のシンボル"ホクレンフラッグ"だが、今日は忘れずにリアキャリアの後方に、こんな感じに取り付けておいた。
DSCF2890

 車体に各バッグを取り付け終わって、出発準備が整ったのでキャンプ場を出発することにした。時刻は9:15頃だった。

 いっぱいお話をした二人のチャリダーはまだキャンプ場内に居て、少し離れたところに居たもう一人のチャリダーと話をしているのが見えたので、二人に見えるように大きく手を振って出発する意を伝えた。そして二人もそんな私に手を振り返してくれた。

 昨日の到着後にキャンプ場内で手を振りあった金髪の髭の外国人チャリダー。長万部温泉ホテルで出会った函館へ帰省中の学生チャリダー。そして今しがた沢山話した二人の若者チャリダー。それと会話は出来ていないが、少し離れたところに居たもうひとりチャリダー。…と、この長万部ではなんと5人のチャリダーと出会った形である。
 こういう様々な出会いがあり、初めて出会った同士なのにあっと言う間に打ち解け合うことが出来る! こういった点が楽しいので自転車旅行は やめられないのである。
 色々な出来事のあった今回の長万部。きっと、長く忘れずに思い出として記憶に刻まれるだろう。

 長万部公園キャンプ場から市街地までは急な下り坂。それを下り、昨日買い物に立ち寄ったセイコーマートのところを右折。さらに市街地の道を進み、やがて国道5号へと合流した。

 長万部から八雲までの道は少々変化に乏しく退屈な道。そこを進んでいった。
 そう言えば、日本一周1周目の時は、この区間を走行している時に車から生卵を投げつけられるという酷い事案があった。
 あの時は非常に腹が立ったものだが、今となっては…、やはり思い出したら腹が立った!

 11時過ぎ、八雲市内に入った。ここを過ぎると昼食場所を探すのに苦労しそうなので、昼食は八雲市内でと考えていた。
 八雲市内の国道5号沿いに結構食事の出来る店があった筈と思っていたが、Googleマップで確認しても実際に目で見ても、意外とそうでもなかった。
 結局、今日の昼食で立ち寄ったのは、こちらのラーメン山岡家 八雲店。
DSCF2891
 注文したのはサービスセットBで、ラーメンは味噌にした。最近、山岡家率が高い気がするが、まあ気にしないでくれ。

 昼食後は再び国道5号を南下。
 八雲市内を抜けて暫く行くと、ご覧のように道南の名山"駒ケ岳"が見えてきた。
DSCF2894

 日本一周の1周目の時は、この駒ケ岳を左手にして真っ直ぐ大沼公園方面へと進んだのだが、2周目の今回は駒ケ岳を右手に見ていく形で海岸線沿いの鹿部方面へと進むのである。

 森町に着いた。写真は森町にある"道の駅 YOU・遊・もり"。
DSCF2896

 この辺りは車の交通量が多く、その上、道路端が写真のようにボロボロで自転車乗りには苦行だった。
DSCF2897
 "道の駅 YOU・遊・もり"は帰省ラッシュでかなり混雑しているようだったのでパスし、砂原町にある次の道の駅"つど~る・プラザ・さわら"で休憩を取ることにした。
DSCF2898

DSCF2899
 帰省ラッシュの車列はみんな大沼公園方面へと行ってしまい、こちらの道の駅はガラガラだった。
 森町からは国道5号を離れ、国道278号を走っていた。その国道278号は、やがて鹿部町に入ったところで鹿部の市街地へ行く旧道と市街地をバイパスする道の分岐になった。
 鹿部町を過ぎると買い物の出来るところはなさそうだったので、今日の夕食と明日の朝食は鹿部町で買っておく必要があったため、この分岐では市街地方面の旧道を進んだ。

 ローソンで買い物を済ませ、少し進むと旧道はバイパス道と合流となった。その合流からさらに10kmくらい、旧臼尻村の手前のところで再び旧道とバイパス道に分岐するようだった。
 今日の宿泊先のキャンプ場は、バイパス道方面へ進んですぐのところから脇道に入ったところにあるので、ここはバイパス道側へと進んだ。
 バイパス道の途中の分岐から道道980号へ。道道980号は最終的には函館へと至る道となっているようだが、地図を見た感じだと少し先で林道となるらしいので、車が殆ど通りかからない熊でも出そうな道だと決め込んでいたが、どういう訳かかなり車の交通量は多かった。自分の持っているツーリングマップル北海道は2015年版なので、もしかしたら林道ではなく、ちゃんとした道になったのかもしれないが詳細は定かではない。

 そんな交通量に晒されつつ道を進んでいくと、険しい登り坂になり左手には大きな採石場も見えた。その採石場を過ぎたところに今日の宿泊先"南茅部河川公園"はあった。時刻は16時。写真はその駐車場である。
DSCF2900

DSCF2901
 パッと見は普通の公園だが、キャンプ可の公園となっているらしい。
 自転車を押して公園内へ。先客は子供連れのファミリーテントが一張のみとなっていた。駐車場に数台のキャンピングカーがとまっており、そちらにもキャンパーは居るらしかった。
 今回のテントの設営はこんな感じになった。
DSCF2904

 暗くなる前に戻ってきたかったので、手早く準備し出掛けることにした。え?どこへ?って…。それは勿論、入浴施設に出掛けるのである。
 やって来たのは、キャンプ場から100mくらい先のところにある"南かやべ保養センター"。
DSCF2902
 ここでちょっと驚いたのが、車が次から次へとこの保養センターに吸い込まれていくことであった! 車が沢山通りかかると前述したが、結構この施設に入っていくのである!
DSCF2903
 こんな山の中にポツンと建っている建物なのに、車がビッチリという不思議空間。割と最近できた新しい入浴施設のようなので、目新しさで訪れている客が多いのかもしれない、とそんな風に思った。

 『保養センター』という施設名なので、それ程期待していなかった風呂だったが、その予想に反して結構沢山の浴槽がありそして広い浴室で、この車の混雑具合も何となく頷けると言うのが自分の感想だった。

 入浴を終え、南茅部河川公園の自分のテントに戻ってきた。
 テント内で夕食を食べて少しすると、日没になり周囲はあっと言う間に暗くなってしまった。
 そんな暗くなった後に、カンカンとペグ打ちする音が聞こえてきた。きっと新しい住人がやって来たのだろう。

 いつもなら少し携帯ゲーム機で遊んだりしてから就寝するところだが、明日は早くに出発する予定なので、今日は早々にシュラフに包まって就寝することにした。

■走行ルート

■2019/04/29(月) 晴れ
 ルート:  長万部~函館(旧南茅部)
 走行距離: 109.05km
 平均速度: 19.3km/h
 最高速度: 44.8km/h
 獲得標高:  506m
 -------------------------------
 宿泊地:  函館(旧南茅部)
 宿泊先:  南茅部河川公園

にほんブログ村 自転車ブログへ にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ にほんブログ村 旅行ブログ 日本一周(自転車)へ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック