【日本一周ツーリング1周目(76)】【2018年夏(7)】奥尻島~せたな
7日目の朝を迎えた。現在地は北海道の離島、奥尻島である。
今日の起床は5時。テントの中で昨日のうちに買っておいたパンを朝食を食べ、身支度を整え、テントの中を片付けたりした。
昨日の夕方の入浴後から降り出した雨は、一晩中降り続いたと思われ、折角昨日カラカラになるまで乾かしたテントは、ご覧の通りまたすっかりびしょ濡れである。
(写真は撤収前に撮ったものなので張り綱は付いていない)
今日の天気もまた雨予報であるが、撤収時は雨が止んでくれていたのがまだ救いだった。
手早く濡れたテントを畳んでスタッフバッグにしまい込み、それを自転車に積み込んで出発準備が整ったのは7時過ぎだった。
北追岬公園を出発し進路を北に取った。
昨日は奥尻島の東部にある奥尻港から南端経由で時計回りに走ってここまで来たので、今日は北側を時計回りに走って奥尻島を一周しつつ奥尻港を目指す予定である。
奥尻島東部と南部はわりと平坦な海岸線の道。西部は奇岩の多い微妙にアップダウンのある海岸線の道。
北追岬公園の北側は、すぐに山間部に入り、昨日走った西部地区よりももっとアップダウンの激しい道になった。
まあアップダウンは良いのだが、一番困ったのがこの霧。
前後のフラッシュランプは光らせていたし、ヘルメットに取り付けてあるフラッシュランプも光らせていたのは当然だが、それでも、この一寸先も見えない視界は前に進む上では怖かったし、後方は後方でいきなり車に追突されないか不安で仕方なかった。
それと、今日はこの後、奥尻港からのフェリーに乗船する予定だが、こんなに霧が出ていたらもしかしてフェリーは欠航になってしまうかも…、という不安が頭をよぎっていた。
霧の山道を一旦北へ行った後、南に進行方向が変わって、予期せぬ位置に奥尻町の方向を示す看板…
巻末の地図を見てもらうと分かると思うが、奥尻島北部の道は結構クネクネと入り組んでおり、現在地がかなり分かりにくく非常に不安になってしまった。
実際のところその看板は、奥尻島北部中央付近から奥尻町役場の横を通って奥尻町へ行く近道を示すもの。
今回の私のように、奥尻島一周を目指す目的だと北東部を大幅にショートカットし過ぎる形になるので、看板は無視しそのまま県道39号を直進することにした。
途中から霧雨になり、小雨になり、そしてとうとう本降りの雨になったので、仕方なくレインウェアを上下とも着て、レインシューズカバーを付け、フロントバッグにはレインカバーを付けた。
そんな色々な意味で辛かった山道が終わり、北部の海岸線に出た。周囲は薄暗い空だったがこの時は妙に嬉しかった。
奥尻島の北端に位置する"賽の河原公園"までやって来た。
賽の河原とは言わずと知れた三途の川の河原のことであるが、霧がかかって遠くがボヤケている遠景に、周辺のギザギザに尖った岩礁、水辺は不気味な白黒の玉石、そして微妙に赤みのある色彩乏しい水域…。これは確かに賽の河原を彷彿させる場所である。
この賽の河原公園にも無料のキャンプ場があり、今朝まで滞在していた北追岬公園のキャンプ場よりもこちらの方がキャンプ場としての格は上だと思う。
だがこの鬱蒼として景観の他に、周囲に入浴施設も無いということで、今回は北追岬公園のキャンプ場の方を利用していた訳である。
海岸線沿いに折り返して奥尻港へ向かうことにした。
下の写真は切り立った崖沿いを這うように進む道だが、よく見ると左側の小山の上に寺院か神社のような建物が見えているのが気になった。どうやってあそこまで行くのか的な理由で…。
よく見ると、小山の右側に急な階段があるようなので、そこで行き来できるようだが、それにしても何故あんな所に建てたの?と思わずにはいられなかった。
奥尻港のハートランドフェリーの乗り場に着いた。時刻は9:45だった。
この後乗る船は12:05奥尻港発~13:40瀬棚港着の便を予定している。
チケット購入は1時間前の11:05開始なので、現在時刻からだと1時間とちょっとあり、まだまだ受付には早い時間。今のうちに奥尻町内のセイコーマートで昼食でも買ってくることにした。
買い物を終えて再びフェリー乗り場へ舞い戻ってきた。自転車は建物の軒下に停めて建物の中へと移動することにした。
待合室に入ってまず確認したのは、今日のフェリーの運行予定だったが職員の話では運行する予定だと言うこと。それを聞いて良かった~と安堵したのは言うまでもない。
その後は乗船受付窓口が開くまでベンチシートに座って待つことにした。
当初の予定だと、フェリーに乗ってから食べる予定だったが、ついつい温かいホットシェフの食べ物を買ってきてしまったので、冷める前にと言うことで11時までの待ち時間の中で食べてしまった。
11:05の受付の少し前に窓口前に待ち行列が出来始めたので、私もその列に並んで窓口が開くのを待つことにした。
やがて窓口が開き、私の乗船受付の番になった。
二等旅客運賃1,910円と特殊手荷物自転車料金1,360円の合計3,270円がここでの料金だった。
フェリー乗り場に着いたタイミングでは一旦小雨になっていた空模様だったが、乗船準備の時間になり外に出るとまた本降りの雨になっていた。
もう港に船が見えているし、諦めてレインウェアを着て車両乗船待ち位置で待機することにした。
結構粒の大きい雨がボタボタ降ってきておりちょっと痛い感じ。この時ばかりは、車の中で暇そうにしている人達がちょっと妬ましく思えた。
船は港に着いたものの、車両デッキの車が降車するまではもう少し待ち時間になりそう。
この強雨の中で待つのは少々疲れるので、早く乗ってしまいたいなぁと思っていると、そんな私の気持ちを察してくれたのか、乗船待ちの場所で交通整理をしていた職員が、作業車の車庫のような所へ私を連れて行ってくれ、そこで乗船のギリギリまで雨宿りしていてOKと言ってくれた。この有り難い気遣いには嬉しくなった。
作業車の車庫で待っていると、中型のオートバイが1台やってきた。どうやらこのオートバイもフェリーに乗船する予定らしい。
車両の下船が全て終わり、往路と同様に今回も最初に二輪が乗船となった。
オートバイに一番乗りを譲り、私は2番手で車両デッキから乗船し、車両デッキ内の係員に自転車を引き渡した。
そして、階段を上り客室へ上がり、今回も進行方向左側の隅の一等地を陣取った。
フェリーは定刻通りに奥尻港を出港し、瀬棚港を目指して進み始めた。
今日のこれからの予定だが、せたな町にある"せたな青少年旅行村"を利用する予定で考えている。
だが13:40に瀬棚港着なので、少々早すぎる宿泊地着となり物足りない感は否めず、もう少し走りたいという思いはあった。
そこで当初の予定を変更し、瀬棚港から40km弱海岸線沿いに進んだところにある島牧ユースホステルに宿泊する案に変更するつもりである。まあ勿論空室があればだが‥
フェリー乗船中の暇な時間のうちにユースホステルに電話して、空室有無の確認と予約を済ませておきたかったが、海上は電波が悪いようで電話が通じなかった。まあ瀬棚港に着いてから改めて電話することにしよう。
早く着きすぎるのもあるが、それ以外の理由としては、今晩はかなり強い雨が降る予報が出ておりテント泊は止めておくつもりなのもある。
それで屋根のあるユースホステルが案として浮上した訳である。
周囲に他のキャンプ場はないし、ビジネスホテルやネットカフェと言ったものもないので、島牧ユースホステルに空室がなかった場合は、元々予定してあった"せたな青少年旅行村"に行き、バンガローを利用するつもりである。まあこちらも空きがあればだが…。
瀬棚港が近くなり、下船準備の船内放送が掛かったので車両デッキの方へ移動した。
今回の車両デッキは自動車がビッシリだった。
やがて大型車、普通車、二輪車の順に下船となり、私は最後に下船した。せたな側は雨が止んでくれていた。
日本海側では風力発電の風車を見掛けることが多かったが、この瀬棚港にも風車が建っていた。
さてと、再び陸地に戻ったところで、改めて島牧ユースホステルに電話を入れてみることにした。
その結果はと言うと…、ダメだった。なんでも今日は休館日と言うことで…。
サービス業の場合、お盆期間などの大型連休は書き入れ時だと思っていたので、休館日と言うのも不思議に感じたが、まあ仕方ないか。
…と言うことで、当初の予定通り"せたな青少年旅行村"へ移動することにした。
瀬棚港から1kmちょっとくらい内陸に入ったところにこちらの " な青少年旅行村"の看板w。
まあ微妙に施設名が異なるが、多分ここで間違いないのだろう。
キャンプ場は小高い丘の上にあるらしく、看板のところからは急な登り坂だった。
その坂を登るとキャンプ場の管理棟があったので、まずはそこへ。
今回は全く予約していなかったが、有り難いことにバンガローには空きがあったので、バンガローを利用することは確定。
それと、ランドリーとシャワーを使わせてもらうことにした。
バンガローの料金はキャンプ場ごとに結構ばらつきがあり、高い所だと1万円を超えるケースも散見される中、ここの2050円はかなり良心的な価格設定だと思った。
ちなみにこちらがそのバンガローで、一番手前が私の利用する棟である。
そして室内はこんな感じ。
ここ連日は雨だったことで、ハブダイナモの端子がショートしたらとか、E-WERKやモバイルバッテリーが濡れてショートしたらと言った不安があり、ハブダイナモからモバイルバッテリーへの充電は自粛していた。
一応フェリー乗船中の短い時間に、客室内のコンセントから充電したりして凌いではいたが、有り難いことにここのバンガロー内にはコンセントがあったので、これでバッチリ充電できそうである。
ここのキャンプ場では職員は17時に帰ってしまうらしく、ランドリーとシャワーはそれまでに済ませてほしいと言われていたので、買い物は後回しにして、まずはさっさと洗濯とシャワーを済ませてしまうことにした。
洗濯機と乾燥機、シャワーは全て管理棟の建物の中にあるようなので、洗濯物と着替えを持って管理棟へ移動した。
管理棟内の洗濯機に洗濯物を放り込んでまずは洗濯開始。
洗濯機に頑張ってもらっている間に自分自身の洗濯を開始…ではなくシャワーを開始。
当然だが、シャワーの方が先に終わるので、一旦バンガローへ戻ってきた。
待ち時間の間に寝床を準備し、雨の中濡れたバッグを拭いたり、濡れたものを広げて乾かしたりした。
(細かいことだが、枕の向きが逆なのは後で直した)
荷物の整理が終わったので、少し場内を見て回ることにした。
まず、バンガローを出て目の前の草地。多分ここら辺もテントサイトの一部だと思うが、なかなか綺麗な芝生だと思う。
向こうに見える平屋建ての建物は、バンガローよりも設備が上等のケビンだと思う。
テントサイトはかなり広く、バンガロー前の広場の他に、そこから更に上に上がったところにもこんな感じで美しい芝生が広がっているようだった。
バンガロー内には水道やトイレはないので、トイレは上の写真の右端に見える建物を利用することになり、水道は高台にある炊事場(下の写真)を利用することになるようである。
場内の散策を終えた後は、洗濯物を乾燥機に移してスイッチオン。電気式の乾燥機となっており、かなり乾燥完了まで時間が掛かるようなので、その間に自転車で麓まで下りて国道沿いのセイコーマートで買い物を済ませておいた。
乾燥機が終わった後は、洗濯物をバンガロー内で畳んでバッグにしまったりしていた。
今晩から明日の朝に掛けては、かなり猛烈な酷い雨が降るという予報だったが、バンガローの窓から外を見ても今のところはまだその雨は降り出していないようだった。
トイレに行く時に見掛けたのだが、どうやら3つ並んだバンガローの一番上の棟にも入居者が入ったらしい。軒下にオートバイが1台あり、どうやらソロのライダーのようだった。
ちょうどオートバイから荷物を下ろしたり、車体を拭いたりしていたので少し世間話等をした。
日没後はセイコーマートで買ってきたおにぎりと惣菜を夕食に食べたり、地図を眺めて明日以降の予定を練ったりして過ごした。
結局、就寝するまで雨音は聞こえてこなかった。
■走行ルート
■2018/08/15(水) 雨
ルート: 奥尻島→<フェリー輪行>→せたな
走行距離: 46.11km
平均速度: 16.0km/h
最高速度: 50.1km/h
獲得標高: 662m
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宿泊地: 北海道久遠郡せたな町
宿泊先: せたな青少年旅行村

今日の起床は5時。テントの中で昨日のうちに買っておいたパンを朝食を食べ、身支度を整え、テントの中を片付けたりした。
昨日の夕方の入浴後から降り出した雨は、一晩中降り続いたと思われ、折角昨日カラカラになるまで乾かしたテントは、ご覧の通りまたすっかりびしょ濡れである。
(写真は撤収前に撮ったものなので張り綱は付いていない)
今日の天気もまた雨予報であるが、撤収時は雨が止んでくれていたのがまだ救いだった。
手早く濡れたテントを畳んでスタッフバッグにしまい込み、それを自転車に積み込んで出発準備が整ったのは7時過ぎだった。
北追岬公園を出発し進路を北に取った。
昨日は奥尻島の東部にある奥尻港から南端経由で時計回りに走ってここまで来たので、今日は北側を時計回りに走って奥尻島を一周しつつ奥尻港を目指す予定である。
奥尻島東部と南部はわりと平坦な海岸線の道。西部は奇岩の多い微妙にアップダウンのある海岸線の道。
北追岬公園の北側は、すぐに山間部に入り、昨日走った西部地区よりももっとアップダウンの激しい道になった。
まあアップダウンは良いのだが、一番困ったのがこの霧。
前後のフラッシュランプは光らせていたし、ヘルメットに取り付けてあるフラッシュランプも光らせていたのは当然だが、それでも、この一寸先も見えない視界は前に進む上では怖かったし、後方は後方でいきなり車に追突されないか不安で仕方なかった。
それと、今日はこの後、奥尻港からのフェリーに乗船する予定だが、こんなに霧が出ていたらもしかしてフェリーは欠航になってしまうかも…、という不安が頭をよぎっていた。
霧の山道を一旦北へ行った後、南に進行方向が変わって、予期せぬ位置に奥尻町の方向を示す看板…
巻末の地図を見てもらうと分かると思うが、奥尻島北部の道は結構クネクネと入り組んでおり、現在地がかなり分かりにくく非常に不安になってしまった。
実際のところその看板は、奥尻島北部中央付近から奥尻町役場の横を通って奥尻町へ行く近道を示すもの。
今回の私のように、奥尻島一周を目指す目的だと北東部を大幅にショートカットし過ぎる形になるので、看板は無視しそのまま県道39号を直進することにした。
途中から霧雨になり、小雨になり、そしてとうとう本降りの雨になったので、仕方なくレインウェアを上下とも着て、レインシューズカバーを付け、フロントバッグにはレインカバーを付けた。
そんな色々な意味で辛かった山道が終わり、北部の海岸線に出た。周囲は薄暗い空だったがこの時は妙に嬉しかった。
奥尻島の北端に位置する"賽の河原公園"までやって来た。
賽の河原とは言わずと知れた三途の川の河原のことであるが、霧がかかって遠くがボヤケている遠景に、周辺のギザギザに尖った岩礁、水辺は不気味な白黒の玉石、そして微妙に赤みのある色彩乏しい水域…。これは確かに賽の河原を彷彿させる場所である。
この賽の河原公園にも無料のキャンプ場があり、今朝まで滞在していた北追岬公園のキャンプ場よりもこちらの方がキャンプ場としての格は上だと思う。
だがこの鬱蒼として景観の他に、周囲に入浴施設も無いということで、今回は北追岬公園のキャンプ場の方を利用していた訳である。
海岸線沿いに折り返して奥尻港へ向かうことにした。
下の写真は切り立った崖沿いを這うように進む道だが、よく見ると左側の小山の上に寺院か神社のような建物が見えているのが気になった。どうやってあそこまで行くのか的な理由で…。
よく見ると、小山の右側に急な階段があるようなので、そこで行き来できるようだが、それにしても何故あんな所に建てたの?と思わずにはいられなかった。
奥尻港のハートランドフェリーの乗り場に着いた。時刻は9:45だった。
この後乗る船は12:05奥尻港発~13:40瀬棚港着の便を予定している。
チケット購入は1時間前の11:05開始なので、現在時刻からだと1時間とちょっとあり、まだまだ受付には早い時間。今のうちに奥尻町内のセイコーマートで昼食でも買ってくることにした。
買い物を終えて再びフェリー乗り場へ舞い戻ってきた。自転車は建物の軒下に停めて建物の中へと移動することにした。
待合室に入ってまず確認したのは、今日のフェリーの運行予定だったが職員の話では運行する予定だと言うこと。それを聞いて良かった~と安堵したのは言うまでもない。
その後は乗船受付窓口が開くまでベンチシートに座って待つことにした。
当初の予定だと、フェリーに乗ってから食べる予定だったが、ついつい温かいホットシェフの食べ物を買ってきてしまったので、冷める前にと言うことで11時までの待ち時間の中で食べてしまった。
11:05の受付の少し前に窓口前に待ち行列が出来始めたので、私もその列に並んで窓口が開くのを待つことにした。
やがて窓口が開き、私の乗船受付の番になった。
二等旅客運賃1,910円と特殊手荷物自転車料金1,360円の合計3,270円がここでの料金だった。
フェリー乗り場に着いたタイミングでは一旦小雨になっていた空模様だったが、乗船準備の時間になり外に出るとまた本降りの雨になっていた。
もう港に船が見えているし、諦めてレインウェアを着て車両乗船待ち位置で待機することにした。
結構粒の大きい雨がボタボタ降ってきておりちょっと痛い感じ。この時ばかりは、車の中で暇そうにしている人達がちょっと妬ましく思えた。
船は港に着いたものの、車両デッキの車が降車するまではもう少し待ち時間になりそう。
この強雨の中で待つのは少々疲れるので、早く乗ってしまいたいなぁと思っていると、そんな私の気持ちを察してくれたのか、乗船待ちの場所で交通整理をしていた職員が、作業車の車庫のような所へ私を連れて行ってくれ、そこで乗船のギリギリまで雨宿りしていてOKと言ってくれた。この有り難い気遣いには嬉しくなった。
作業車の車庫で待っていると、中型のオートバイが1台やってきた。どうやらこのオートバイもフェリーに乗船する予定らしい。
車両の下船が全て終わり、往路と同様に今回も最初に二輪が乗船となった。
オートバイに一番乗りを譲り、私は2番手で車両デッキから乗船し、車両デッキ内の係員に自転車を引き渡した。
そして、階段を上り客室へ上がり、今回も進行方向左側の隅の一等地を陣取った。
フェリーは定刻通りに奥尻港を出港し、瀬棚港を目指して進み始めた。
今日のこれからの予定だが、せたな町にある"せたな青少年旅行村"を利用する予定で考えている。
だが13:40に瀬棚港着なので、少々早すぎる宿泊地着となり物足りない感は否めず、もう少し走りたいという思いはあった。
そこで当初の予定を変更し、瀬棚港から40km弱海岸線沿いに進んだところにある島牧ユースホステルに宿泊する案に変更するつもりである。まあ勿論空室があればだが‥
フェリー乗船中の暇な時間のうちにユースホステルに電話して、空室有無の確認と予約を済ませておきたかったが、海上は電波が悪いようで電話が通じなかった。まあ瀬棚港に着いてから改めて電話することにしよう。
早く着きすぎるのもあるが、それ以外の理由としては、今晩はかなり強い雨が降る予報が出ておりテント泊は止めておくつもりなのもある。
それで屋根のあるユースホステルが案として浮上した訳である。
周囲に他のキャンプ場はないし、ビジネスホテルやネットカフェと言ったものもないので、島牧ユースホステルに空室がなかった場合は、元々予定してあった"せたな青少年旅行村"に行き、バンガローを利用するつもりである。まあこちらも空きがあればだが…。
瀬棚港が近くなり、下船準備の船内放送が掛かったので車両デッキの方へ移動した。
今回の車両デッキは自動車がビッシリだった。
やがて大型車、普通車、二輪車の順に下船となり、私は最後に下船した。せたな側は雨が止んでくれていた。
日本海側では風力発電の風車を見掛けることが多かったが、この瀬棚港にも風車が建っていた。
さてと、再び陸地に戻ったところで、改めて島牧ユースホステルに電話を入れてみることにした。
その結果はと言うと…、ダメだった。なんでも今日は休館日と言うことで…。
サービス業の場合、お盆期間などの大型連休は書き入れ時だと思っていたので、休館日と言うのも不思議に感じたが、まあ仕方ないか。
…と言うことで、当初の予定通り"せたな青少年旅行村"へ移動することにした。
瀬棚港から1kmちょっとくらい内陸に入ったところにこちらの " な青少年旅行村"の看板w。
まあ微妙に施設名が異なるが、多分ここで間違いないのだろう。
キャンプ場は小高い丘の上にあるらしく、看板のところからは急な登り坂だった。
その坂を登るとキャンプ場の管理棟があったので、まずはそこへ。
今回は全く予約していなかったが、有り難いことにバンガローには空きがあったので、バンガローを利用することは確定。
それと、ランドリーとシャワーを使わせてもらうことにした。
バンガローの料金はキャンプ場ごとに結構ばらつきがあり、高い所だと1万円を超えるケースも散見される中、ここの2050円はかなり良心的な価格設定だと思った。
ちなみにこちらがそのバンガローで、一番手前が私の利用する棟である。
そして室内はこんな感じ。
ここ連日は雨だったことで、ハブダイナモの端子がショートしたらとか、E-WERKやモバイルバッテリーが濡れてショートしたらと言った不安があり、ハブダイナモからモバイルバッテリーへの充電は自粛していた。
一応フェリー乗船中の短い時間に、客室内のコンセントから充電したりして凌いではいたが、有り難いことにここのバンガロー内にはコンセントがあったので、これでバッチリ充電できそうである。
ここのキャンプ場では職員は17時に帰ってしまうらしく、ランドリーとシャワーはそれまでに済ませてほしいと言われていたので、買い物は後回しにして、まずはさっさと洗濯とシャワーを済ませてしまうことにした。
洗濯機と乾燥機、シャワーは全て管理棟の建物の中にあるようなので、洗濯物と着替えを持って管理棟へ移動した。
管理棟内の洗濯機に洗濯物を放り込んでまずは洗濯開始。
洗濯機に頑張ってもらっている間に自分自身の洗濯を開始…ではなくシャワーを開始。
当然だが、シャワーの方が先に終わるので、一旦バンガローへ戻ってきた。
待ち時間の間に寝床を準備し、雨の中濡れたバッグを拭いたり、濡れたものを広げて乾かしたりした。
(細かいことだが、枕の向きが逆なのは後で直した)
荷物の整理が終わったので、少し場内を見て回ることにした。
まず、バンガローを出て目の前の草地。多分ここら辺もテントサイトの一部だと思うが、なかなか綺麗な芝生だと思う。
向こうに見える平屋建ての建物は、バンガローよりも設備が上等のケビンだと思う。
テントサイトはかなり広く、バンガロー前の広場の他に、そこから更に上に上がったところにもこんな感じで美しい芝生が広がっているようだった。
バンガロー内には水道やトイレはないので、トイレは上の写真の右端に見える建物を利用することになり、水道は高台にある炊事場(下の写真)を利用することになるようである。
場内の散策を終えた後は、洗濯物を乾燥機に移してスイッチオン。電気式の乾燥機となっており、かなり乾燥完了まで時間が掛かるようなので、その間に自転車で麓まで下りて国道沿いのセイコーマートで買い物を済ませておいた。
乾燥機が終わった後は、洗濯物をバンガロー内で畳んでバッグにしまったりしていた。
今晩から明日の朝に掛けては、かなり猛烈な酷い雨が降るという予報だったが、バンガローの窓から外を見ても今のところはまだその雨は降り出していないようだった。
トイレに行く時に見掛けたのだが、どうやら3つ並んだバンガローの一番上の棟にも入居者が入ったらしい。軒下にオートバイが1台あり、どうやらソロのライダーのようだった。
ちょうどオートバイから荷物を下ろしたり、車体を拭いたりしていたので少し世間話等をした。
日没後はセイコーマートで買ってきたおにぎりと惣菜を夕食に食べたり、地図を眺めて明日以降の予定を練ったりして過ごした。
結局、就寝するまで雨音は聞こえてこなかった。
■走行ルート
■2018/08/15(水) 雨
ルート: 奥尻島→<フェリー輪行>→せたな
走行距離: 46.11km
平均速度: 16.0km/h
最高速度: 50.1km/h
獲得標高: 662m
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宿泊地: 北海道久遠郡せたな町
宿泊先: せたな青少年旅行村



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