【日本一周ツーリング1周目(78)】【2018年夏(9)】神恵内~札幌

 2018年夏のツーリング9日目の朝…、いや今回に限ってはそんな2018年夏の日数などよりも、多分最終日となるであろうもう一つのタイトル【日本一周ツーリング1周目(78)】のほうが重要だろう…
 と言うことで、改めて、コホン、『日本一周ツーリング1周目、その最終日の朝を迎えた』。

 現在地は神恵内村にある神恵内青少年旅行村で、そのバンガローの一室で朝を迎えていた。現在地から積丹半島経由で自宅までの距離は130km程。ここまで来たのだから絶対に無事に自宅まで帰り着きたいと強く思う。

 今朝の起床時刻は4時半。昨夜は早めに就寝したので、バッチリ疲労回復できており、最終日の走行に向けての体の方の準備は万全である。
 外の様子(天候)が気になるし、トイレにも行きたかったので、起床後はすぐに屋外に出た。
 有り難いことに、どうやら昨晩の暴風雨は過ぎ去ってくれたらしいが、今日の天気予報は相変わらず雨の予報なので、まあ変に期待しないでおこう。

 バンガローに戻った後は、昨日買っておいたパンを朝食に食べ、着替えも済ませた。
 その後、再びバンガローの外に出て、炊事場で洗顔と歯磨きを済ませ、自転車の空気圧調整とチェーンへの注油をし、車体をウェスでざっと拭いた後、再びバンガローへ戻ってきた。
 お尻にワセリンを塗った後、広げていた荷物を元通りにバッグに収納して、あとは自転車に積み込むだけの状態になった。時刻は5時半過ぎだった。
DSCF2154

 荷物を持ってバンガローの外へ。
 大事な大事な今日と言う日、余計なトラブルは極力避けたかったので、(荷崩れが起こらないように)荷台への荷物の取り付けはいつもより慎重に確実に行った。
DSCF2155

 こちらは愛車の左側のハンドルの様子。実はパッと見てすぐに分かるように、左ハンドルはかなり残念な見た目になっているのだった。
DSCF2156
 原因はいつの間にか外れて無くなってしまったバーエンドキャップのためだと思うが、エンド部分のテープはプラプラしているし、バーテープがズレてしまいハンドル上部のバーテープが捲れ上がって黒のハンドルバーが少し見えてしまっている。
 少々カッコ悪い状態ではあるが、まあバーエンドミラーを差し込んだ時に外した右側のバーエンドキャップが自宅にある筈なので、無事に帰宅できた暁にはゆっくり直してあげる予定である。

 時刻は5:45、それではいよいよ、日本一周ツーリングの最終目的地に向かって出発することにした。

ゴールの自宅までは残り約130km


 バンガロー前を出発し、まずは管理棟へ。バンガローの鍵を返却するためである。
 この時間だとまだ管理棟は無人だったので、(昨日管理人に言われていた通り)鍵は管理棟前のキーボックスに投函する形で返却した。

 神恵内青少年旅行村は小高い丘の上にあるので、国道までは急な坂を下って行く必要があった。
 道路は昨夜の雨で濡れていたので、スリップして転倒しないように、慎重に慎重に、細心の注意でブレーキ掛けながら下っていった。

 国道229号に出た後は、その国道229号を左手に海岸線沿いに進み、まずはこちらの"道の駅 オスコイ!かもえない"の前まで来た。
DSCF2157
 流石に6時だとまだ店舗の方は開店前で、トイレしか開いていなかったので、ここは素通りして進むことにした。

 "道の駅 オスコイ!かもえない"の前に見えていたトンネル(上の写真)は2509mの大森トンネル。そしてその次に見えてきたのはこちらの川白トンネル2106m。積丹半島の海岸線は長いトンネルが連続する自転車乗りにとっては鬼門とも言える路線なのである。
DSCF2158
 視認性の低いトンネル内は危険であり、日本一周完遂の最後の難所と言う思いがあったので、車通りの少ないこの時間にさっさとここを通り抜けられるのは有難かった。
 この辺りまではまだ雨は降ってきていなかったが、空模様が急激にヤバくなってきた! この真っ黒い雲は絶対にヤバイ奴な気がする。
DSCF2159
 今日は雨が降るのは確実だと思えたし、外気温も低かったので出発時からレインウェアを上下とも着てきていた。そんな訳で、別に雨が降ってきても特に止まる必要がないので、その点は気が楽だった。

 国道229号を更に進んでいった。ここまでの走行時間の半分はトンネルの中に居るのでは? と思えるくらいトンネルだらけである。そんなトンネル地帯の沖に鬼ヶ島ぽい島が見えたので記念撮影。
DSCF2160
 たしかこの辺りからだったと思うが、とうとう雨が降り出してきた!それも結構強い雨である! やはり上空の真っ黒い雲は雨雲だったらしい。(そんな訳でここから暫くは写真撮影は自粛となる)

 今日の当初の予定では、積丹半島の海岸線の中でも特に美しいと言われる"神威岬"と"積丹岬"、この2つの岬に立ち寄る予定で考えていた。
 だがタイミング悪くこの大雨強風である。"神威岬"と"積丹岬"はそのどちらも国道から少し逸れ急な坂を登った場所にあるが、前方視界もままならないこの状況で見に行っても、苦労に見合った感動はなさそうに思えた。それならば、まだ交通量の少ない今のうちに寄り道せずさっさと駆け抜けてしまった方が、日本一周無事完遂を第一に考えた場合だと有効だろう。と言うことで、"神威岬"と"積丹岬"はまたの機会にしようと決めた。

 顔を上げて周囲の様子を見ようにも、雨が顔面を濡らすので雨天時はいつもより少々うつむき加減になる。そのためか、やはり雨の日の走行は楽しくない…。
 なんか淡々と走り、気が付けば美国町まで進んで来ていた。その美国町に入った辺りで雨が一旦止み、有り難いことに雲の隙間から青空が見え始めていた。
 そう言えば雨が降り出してからまともに休憩も取れていなかったので、ここのセイコーマートに立ち寄ってちょっと休憩することにした。
DSCF2162

 小腹が空いていたので菓子パンとコーヒーを店で買ってきて、駐車場の端で小休止した。時刻は8:50。
DSCF2161

自宅まで残り約80km


 セイコーマート前での休憩を終え、再出発した。
 すぐに古平町に入り、そして昔崩落して大きくニュースで取り上げられた豊浜トンネル、これを抜けて積丹半島の根元に位置する余市に着いた。
 その余市市街地の交差点で国道5号と合流した。

自宅まであと約60km


 余市~小樽間の海岸線は車が多い路線。それに加えて、この辺りではまた雨も降ってきていたので、いつもより周囲に気を配りつつ慎重に進んだ。
 車でこの区間を通行する場合、国道5号を走り長いトンネル区間のあるパイパス道を進むのが一般的だが、自転車の場合は下の写真の青看板を左折し、旧道(長橋地区)を経由した方が安全なので、今回もそのルートを通行することにした。
DSCF2163
 こちらの道は市街地を抜けていく道。それと上の青看板の左折方向に小樽の文字が無いためだと思うが、交通量が激減してくれるのが有り難い道。それと下り基調なので漕がなくても勝手に進んでいくのも有り難い道だった。
 程なくして国道5号に合流し、すぐに右折方向が小樽駅方面、直進方向が小樽運河となる交差点まで差し掛かった。
 どちらかと言えば小樽運河経由の方が走りやすいので、今回は直進方向へ進むことにした。

 今日は生憎の雨だったが、そんな雨が降る中、相変わらず観光客が多く訪れていた小樽運河だった。時刻は11:23。
DSCF2164

DSCF2165


自宅まであと約38km


 さてさて残りの距離が40kmを切り、いよいよゴールが近くなってきた訳だが、腹が減っては戦は出来ぬと言う奴で、11時半前という時刻になっていたので、そろそろ昼食にしたい気分だった。
 どこでその昼食を食べようかな?と思案してみた。
 観光客の多い小樽運河の近くは何となく自転車の積荷が心配だったので、あともう少し走って朝里で昼食にしようかな? そう言えば、朝里だと自分の好きなラーメン山岡家もあった筈。
 そんなことを考えながら走り、やがて小樽市街を抜けて、小樽と朝里の間にある緩い登りに差し掛かる辺りまで進んできた。
 …と、そんな折、何となく後輪に違和感を感じた。いつもの路面抵抗がダイレクトに伝わってガツガツくる感じでは無くなって、変に乗り心地が良くなっている感じなのである。
 変な表現をしてみたが、ようは、空気圧が下がってこんな感じになっていた訳である。
DSCF2166
 空気が抜けて、後輪がグニャグニャ。 何とここに来てパンクなのである! しかもよりによって、外すのが面倒な後輪とは…
DSCF2167

 サイドバッグを外し、(携帯ポンプが天板に縛り付けてある袋の中だったので)キャリアロープを解いて天板の荷物も下ろして、車体を逆さまにして後輪を外した。
 まずはパンク箇所の確認をしようと思い、タイヤをじっくり観察してみたところ、走行面の少し右に、2mmくらいの銀色に光る金属片がめり込んでいる箇所あり。
DSCF2168
 他にそれらしい異物や傷はなかったので、この金属片による貫通パンクの線が濃厚だった。
 私は耐パンク性能の高いタイヤを好んで使っているので、最近はパンクの回数はかなり少なくなっていたが、まあパンクはする時にはするもの。これはしょうがない。

 パンクしたこと自体は不運だったと思うが、今回はそれ以外については運が良かったと思う。
 と、言うのは、広い歩道が側にあり、広く安全な作業場所が確保出来たこと。市街地から割と近くアブや蚊やブユといった虫に襲撃されることがなかったこと。先程まで降っていた雨が止んでいたこと。道路が乾いていたこと。これだけ恵まれた状況でのパンクならどーと言うことは無いのである。

 金属片を爪の先で摘んで引き抜いてみたところ、長さは7~8mmくらいあった。そしてプシューとタイヤに残っていた空気も抜けていった。やはりこの金属片がパンクの原因に間違いなさそうだった。
 チューブのリペアは自宅に帰った後にでもゆっくりやることにして、ここではスペアチューブに交換することに決めた。

 スペアチューブへの交換作業は特に問題なく完了し、再び走り出せる状態になった。
DSCF2169
 今回は荷物満載状態の後輪だったのと、日本一周を締めくくる大事な局面だったので慎重を期したのもあり(あと写真撮影したのもあり)、いつもより多めの41分の作業時間を要した形だった。
 さあ、後輪は元通りになったし、時刻は12時を過ぎて腹もかなり空いた。さっさと坂を越えて朝里で昼食にしよう。

 で、やって来たのはラーメン山岡家 朝里店。
DSCF2171
 注文したのはサービスセットB 840円。ラーメンは味噌味にした。
 このガッツリ感がなかなか良く、先程までの空腹感はすっかり収まり元気が出てきた! さあゴールは近い頑張ろう!

自宅まで残り約32km


 満腹元気満タン状態だと、張碓の坂など物の数ではなく、まさにあっという間の出来事だった。
 銭函からは国道337号へ進路を変えることにした。栄町方面だと、こちらの方が断然道路幅が広く走りやすいのがその理由である。
DSCF2172
 自宅まで後1時間くらいの距離。有り難いことにこの辺りからは青空が見え始めていた。

自宅まで残り約17km


 新川通の一本手前の交差点を右折し、新川南通に進路を変えた。
DSCF2173
 この新川南通は何度か紹介しているが、道路の良さと道路幅の広さ、そして交通量の面で私のお気に入りの道路である。

自宅まで残り約14km


 新川南通の終点からは新琴似2条通に道を変えて自宅を目指すことにした。
DSCF2174
 この道路もご覧のように路肩が広く、自転車が比較的安心して走ることができる道路となっているのが特徴である。
 写真を見て分かる通り、小樽辺りまでの悪天候が嘘のような爽やかな青空と強い日差し。その強い日差しせいか、それとも風のせいか、目が痛くなってきた…

残り約10km


 新琴似2条通はやがて札幌新道と交差する。そこからは札幌新道を進み自宅のある栄町へと向かった。
 写真は札幌新道と石狩街道が交差する手前辺り。
DSCF2175
 この辺りまで来ると自転車通勤ですっかりお馴染みの道。遂にこんなところまで戻ってきたんだなぁ…と、感慨深く思えた。
 それにしても今日は日差しが目に染みる…。先程から目から汗が噴き出して止まらない…

残り約3km


 ここから先は自宅バレになるので詳しく書くのは避けるが、もう完全に見慣れた周囲の風景の中、最後の走行に入った。

残り約2km!
残り約1km!
500m!
200m!
100m!
0!

遂に自宅前に到着!! そして…
自転車日本一周達成

 これまでの旅での様々な出来事が洪水のようにフラッシュバックして、今まで感じたことのない猛烈な感動に包まれた。
 この感動は、自転車日本一周という(自分の思い描く)大きな偉業を成し遂げたほんの一握りの人にしか味わうことが出来ない感動だと自分は思う。
 この感動で全身が打ち震える程の感覚、これまで生きてきた自分の人生の中では今回が初めての体験になる。自転車日本一周に挑戦して本当に良かったと心から思った。

 無事に自宅まで走り抜いてくれた愛車の労をねぎらいつつ、その愛車Panasonic ODR6号を押して自宅車庫へと移動した。
DSCF2176
 
DSCF2177
 写真は、自宅車庫でその車体を休めている現愛車Panasonic ODR6(手前)と、その奥に佇む前愛車FUJI 08Absolute3.0号。2台の愛車に、「お疲れさま」そして「ありがとう」と声を掛けた。
 連日の雨天走行ですっかり泥だらけになってしまった車体は、今日は流石に無理だが、後日必ず綺麗にして上げるから…

 それと、紹介するのを忘れていたが、ホクレンフラッグの黄旗(道南エリア限定色)を今回初めて入手したので紹介する。こちら側はやはり"HOKKAIDER"、ここ数年の流行りなのだろうか?
DSCF2178
 逆側はシマフクロウとなっていた。
DSCF2179
 これで、ホクレンフラッグもコンプリートとなった訳だし、それと希少価値の高い奥尻フラッグも今回の旅では入手している。
 旗の本数が大分増えてきたので、次回以降のツーリングでは持っていく旗を少し絞るかもしれないが、まあコレクション的価値はかなりなものである。

 以上で私の自転車日本一周(1周目)の旅は終了となった訳である。まずは今日の走行ルートと走行ログを以下に記す。

■本日の走行ルート

■本日の走行ログ
 日付:   2018/08/17(金) 雨のち晴れ
 ルート:  神恵内~積丹~札幌
 走行距離:  129.41km
 平均速度:  19.0km/h
 最高速度:  54.1km/h
 獲得標高:  990m

 ここからは、これまでの旅の軌跡を振り返ってみようと思ったが、記事の上限文字数の都合でそれは厳しいようなので、次の記事にまとめとして掲載することとする。
にほんブログ村 自転車ブログへ にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ にほんブログ村 旅行ブログ 日本一周(自転車)へ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 5

ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック