日本縦断ツーリング[PART5]【2013春 南西諸島編】(3)(前編) 喜界島~奄美大島

 3日連続 日の出前の起床、3日目の今日は3:15にセットした腕時計のアラームで目を覚ました。今朝のスギラビーチの様子はご覧の通り、まあ日の出前なので真っ暗である。
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 今日は喜界島から奄美大島へフェリーで渡る予定となっているが、そのフェリーの喜界港出港時刻が6:00と朝早くとなっている。1時間前までにフェリーの乗船手続きを行なって、30分前までに乗船位置にて待機することを考えたら、逆算して3:15という起床時間になったのだった。

 朝食は乗船待ちの時間、または乗船後にでもゆっくり食べるつもり。となると今ここですることは、身支度を整えて、荷物を整理して、テントを片付けることとなる。自転車用のライトを顎の下と首で挟んで手元を照らしながらテントの中に広げていた荷物をバッグにしまい、そのバッグをテントのそばのベンチシートに置いた。よし、後はテントをしまうだけだ。
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 ・・と言う感じで、出発準備が整ったのは4:20頃だった。デジカメのフラッシュがサイドバッグの反射テープを光らせて、なんとなく愛車に目が付いているかの様な写真だ。
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 綺麗な芝生にタイヤ跡が付かないように気遣いながら、芝生の薄い通路のような目立たない場所を移動。このキャンプ場は自転車の乗り入れは禁止とキャンプ場入口の看板に記載されている。そうそうこの話、昨日の記事に書き忘れていたので少し補足しておく。
 自転車の乗り入れできないとなると、テント設営場所から100m以上離れた駐車場に愛車を置いておくことになる。防犯上の心配から流石にどうにかならないかと昨日ここに来てすぐに考え、再び受付へ引き返して、「自転車をキャンプ場内へ入れることを許可してもらえませんか? 芝生にタイヤ跡が付くのが乗り入れ禁止の理由と言うのであれば、芝生にタイヤ跡が付かないように自転車を担いで移動することも考えますので、自転車をテントのそばまで持ち込むことを許可してもらえないでしょうか?」っと言うようなことを話して、結果的に自転車はそのまま持ち込んで良いと許可してもらっていた。ご厚意で許可してもらっているものの、芝生にタイヤ筋が付けてしまうのは気が引けたので、上記のように芝生の薄い通路のような目立たない場所を選んで愛車を押して進んだという訳である。

 キャンプ場入口へ出た後、空港裏の道を進み、キャンプ場受付前を通過して港へ続く幹線道路へと出た。そしてすぐに昨日の朝降り立ったフェリー発着所に着いた。
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 取り敢えずは目の前にある乗船待合所へ向かった。
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 フェリーの寄港が5:30。その50分前の4:40過ぎでもまだ窓口は開いていないらしい。まあ待合室のドアは解錠されていたし、明かりもついていたので係の人がいるのは間違いないので、朝食に買ってあったパンを待合室で食べながら待っていよう。

 最初一人ぼっちだった待合室は5時になる頃には10人くらいになっていた。そうしていると5時ちょうどくらいに、マルエーフェリーの窓口が開いて乗船受付が始まったので、私も他の人と同様に、受付窓口の乗船申し込みの用紙を記入した後、その用紙を窓口に持って行って受付を済ませた。喜界港から奄美大島の名瀬港までは、2等和室3,740円、自転車が1,580円。

 自転車用の針金で固定するタイプの札をバックミラーに付けた後、フェリー待合場所へ移動した。おっ!沖合から光が近づいてきている。
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 喜界港で下船する車と荷降ろしが済んだ後、係員の指示のもと乗船となった。今回乗船する"フェリーきかい"でも前回の"フェリーあまみ"と同様、2階車両デッキに自転車を固定するらしく、フル装備の重い愛車を2階まで押して行った。2階車両デッキに着くと、後のことは係員に任せて自分は客室へと向かうことにした。

 喜界港出港は6:00で、その20分前の5:40頃にフェリーに乗船。多分ここ喜界島は5:30頃日の出らしく、先程あれだけ真っ暗だった外はすっかりと明るくなっていた。
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 喜界港から名瀬港までの区間で今回利用する2等和室という客室は、いわゆる雑魚寝タイプの絨毯敷きの客室。敷き布団と毛布、枕が用意された状態で布団1枚くらいのエリアでそれぞれ区画割りされていて、席番号が振られているものの、使う座席は自由となっていた。私は取り敢えず静かに過ごせそうな場所を見つけてそこを陣取ることに決めた。

 そんなフェリーきかいの乗船時間は短く、喜界港出港から2時間も経たない7:40頃、「名瀬港で下船の方はそろそろ御支度をお願いします」と言った感じの船内放送がかかった。
 そんな船内放送に従い、車両デッキの方へ移動し、簡易リュックに入れて船内に持ち込んでいた手荷物をサイドバッグとトランクバッグにそれぞれしまいこんだ。後は下船を待つだけだが、名瀬港到着まではもうちょっと時間がある。少し車両デッキの様子でも写真に収めておこう。
 前日乗ったフェリーあまみと、ほぼ同じような場所に固定されているのが我が愛車。
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 奥の方にはオートバイが数台固定されているが、どうやら名瀬港で下船ではない様子。
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 こちらから1階車両デッキや外へと降りていくことになる。
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 まだ時間があるので、お次は甲板に出てみることにした。
 接岸間近の奄美大島の名瀬は、ビルが立ち並ぶそれなりに発展した街のようである。
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 フェリーきかいは定刻通りに奄美大島の名瀬港に接岸した。
 奄美大島は先程までいた喜界島とは比べ物にならないくらい大きな島。もし時間が許すならば、この名瀬港から北上して時計回りに一周したいところだが、今回のツーリング全体の日程や船の出港時間の都合もあり、ここ名瀬からは国道沿いに真っ直ぐ縦断するように南西に進路を取り、奄美大島のもう一つのフェリー埠頭がある古仁屋を目指す予定である。
  
 今回のツーリングの計画段階で、ここ奄美大島についても色々とネットで調べていた。そんな中で私が興味を持ったのが"鶏飯(けいはん)"と"みき"というものだった。

 『鶏飯(けいはん、ケーファン)とは、鹿児島県奄美群島で作られる郷土料理。日本各地に郷土料理として存在する「とりめし」と同字異音であるため混同されやすい。「とりめし」が丼物や炊き込みご飯の形式に近いのに対し、当料理は茶漬けに近い食べ物である』。以上、例によってWikipediaの記事を抜粋しておく。

 『みきとは、鹿児島県奄美群島および沖縄県で伝統的に作られる発酵飲料。米、サツマイモ、砂糖などを発酵させて作られる飲料で、日本本土の白酒や甘酒によく似ている。もともとは豊年祭などの神事に用いられるものだが、現在は清涼飲料として市販されており、夏バテ防止用として同地方にて広く飲まれている』。 以上、みきについても同様にWikipediaの抜粋を掲載しておく。

 現在時刻は午前8時過ぎ、流石にこんな時間から鶏飯を食べるのは厳しいので、鶏飯は昼食に食べる予定とし、まずは"みき"をどうにか入手してみようと決めた。
 これも事前に調べネットで得た情報だが、"みき"は北海道で言うところの"カツゲン"的な地元ローカルにおいてポピュラーな飲み物らしく、普通にそこら辺のコンビニ等で紙パックの牛乳と一緒に陳列されて売られていると言う話。本当かどうかは実際にコンビニに行って確かめてみればわかるはず。

 で、本当に普通に牛乳の隣に並んでいた"みき"を発見したので買ってきてみた。
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 口に合わない可能性があったので、500mlではなく、もっと小さいサイズが欲しかったが、1Lと500mlしか売られていなかったので500mlにした。
 で、飲んでみた感想はと言うと、Wikipediaに載っていた内容のままになってしまうが、口当たりはドロっとした感じで白酒や甘酒のような感じ。そして味は同じく白酒や甘酒、と言うかそれらからアルコールを抜くと、きっとこんな味になるだろうと言う味だった。白酒や甘酒が好きな人はきっと美味いと言うと思う、そんな飲み物だった。500mlのみきを飲み干した後、コンピニ前を出発し国道58号を南下し始めた。

 奄美大島は他の南西諸島の島と比べて起伏が多い島で、多分今日は今回のツーリングで一二を争う険しい道のりになることが地図から見て取れていた。等高線を沢山跨いだり、つづら折りになった道が幾つかあったり、トンネルが幾つかあったり・・と言ったところで判断できるが、今日の走行ルートにはその全てがあったりするのだ。

 と言うわけで、名瀬から南下してすぐに登りになり、そして本日最初のトンネルとなる朝戸トンネルが立ちはだかった。トンネルの全長は1,725m。
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 車輪の左右にサイドバッグを装備し横幅が広くなった私の自転車の場合、トンネル内の狭い歩道を走ると壁やガードレール等と接触して逆に危ないことが多く、トンネル内であっても車道を走行することがほとんどだが、この朝戸トンネル内には、サイドバッグを装備した私の自転車でも楽々走行できる幅の広い歩道が設置されていた。その上この歩道が、よく清掃されているらしくとても綺麗、ここは歩道の方を走行させてもらうことにした。

 トンネルは大抵一つの峠の頂上付近にあることが多く、ここでも朝戸トンネルに入ったあたりから緩い下りへと変わり、トンネルを抜けた後は急勾配の下りになった。
 スピードをある程度調整しつつ国道を下っていくが、少しするとまた登りへと変わっていく・・。やがて2つ目の新和瀬トンネルに差し掛かった。
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 全長は2,435mと先程の朝戸トンネルよりも長い。
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 写真を見て分かる通り、新和瀬トンネルも歩道がものすごく広いトンネル、有難く歩道の方を走らせてもらった。

 トンネルを抜けた後、下って上って、本日3つ目となる小和瀬トンネル。全長は短い515m、これは一瞬だろう。
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 続けざまに、城トンネル246m。どれもこれも広い歩道が付いているトンネルで、自転車に乗る身としては大変有難い。
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 再び大きく下った後、ちょっときつめの登りを越えると本日5つ目の三太郎トンネル(全長2,027m)。
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 予想はしていたものの、こうアップダウンが続くとどこかで一息つきたくなるもの。そう思っていると、ちょうど良いところに道の駅"奄美大島住用"があったので休憩に立ち寄ることにした。写真は、道の駅の敷地内の建物でマングローブ館。
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 冷たい飲み物を飲みすっかりリフレッシュ!さてさて再出発しよう~。
 本日5つ目は石釜トンネル。写真で分かる通りちょっと先に出口が見える小さいトンネル。そしてここも車道1車線くらいの広い歩道。ありがたやありがたや~。
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 つづら折りになるような峠の険しい部分をショートカットする目的でトンネルが掘られる。ではトンネル開通が来年の予定となっており、現在はつづら折りになっている道はと言うと・・。当然、トンネルが頂上付近に控えている峠よりも険しいのであった。ここは名瀬~古仁屋間で唯一トンネルで越えられない網野子峠。
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 標高は360m、ゼェゼェ・・ハァハァ・・。標高はそうでもないが斜度があってキツかった。
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 瀬戸内町古仁屋港が大分近くなってきた。ここが本日ラストになる地蔵トンネル1065m。
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 距離は50km弱とそれ程でもないが、アップダウンが連続する道だったので結構疲れた。こんな感じでアップダウンが続く50kmくらいの道のり・・どことなく支笏湖への道を思い出してしまった。

 下の写真の建物はフェリーの受付窓口のある港湾施設となっている。明日は10:30に古仁屋港から出港になるので最低その1時間前の9:30までここに来なければいけない。
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 古仁屋港の様子。
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 喜界島にあったのと同じような島全体図の石版。
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 さて、時刻は正午と昼食にはちょうど良い時刻になっているし、予定していた鶏飯を食べに行くことにしよう!
 と言うことで、今回鶏飯を食べるのに立ち寄ったのは"神鷹"というお店。
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 4人がけの座敷席に案内されメニューを渡されたが、メニューを開くまでもなくここで注文するものは最初から決まっている。それは勿論"鶏飯"である。
 待つこと15分くらい・・、何か大きなお盆にいっぱい持ってきたー!
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 鶏飯という料理についての概要は前述した通りだが、折角だから簡単に掻い摘んで書いておく。
 中央下にある汁受けに左下のご飯の1/4くらいを盛り、その上に右下にある具材(卵焼きの細切り、鶏肉のスライス、しいたけのスライス、わけぎ、きざみ海苔)をこれも1/4くらいの分量を乗せ、その上から写真中央上でコトコト煮立っている鶏がらスープを掛け、写真右上の白ゴマを軽く振る。後はお茶漬けを食べる要領でズルズルと頂くx4、そんな食べ物である。
 写真ではわかりづらいが、右上の白ゴマの隣は梅じそで、これは最後の一杯の締めに入れて食べて下さいと店員から食べ方を教わっている。
 奄美大島の郷土料理"鶏飯"だが、正直に言ってこれ程おいしいと予想していなかった・・、これは食べに来て本当に良かった!機会があったらまた是非食べたいし、奄美大島へ行く予定のある人がいれば絶対に食べに行ってほしい!そう言わずにはいられないおいしい料理だった。
 
後編へ続く

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この記事へのコメント

2013年05月25日 21:41
鶏飯おいしそう。( ̄¬ ̄

サイクリングの後だと、なんでも美味しいから、おいしさ倍増だね。
2013年05月26日 09:09
鶏飯ホントにおいしかったです!
料理自体大して難しくなさそうですし、今度自分で作ってみようかなと考えていたりします。

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