日本縦断ツーリング[PART5]【2013春 南西諸島編】(6) 沖永良部島~与論島

 目の前が海岸の砂浜の上の寝床は、夜通し潮風を受けてバタバタし、波の音が絶え間なく続くそんな環境。海キャンが好きな人には嬉しいシチュエーションかもしれないが、私的にはフカフカの芝生の上の静かなキャンプ場の方がどちらかと言えば好きな気がする。そんな感じで6日目の朝を迎えた。

 昨日買い物を怠けたため今朝の朝食はない。まあ一応非常食のカロリーメイト的なのはあるが、これは今朝出発後も店を見つけられなかった時用に取っておくことにしよう。

 6時半頃出発準備が整った。 
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 沖永良部島あたりだと、ご覧のようにこの時期の6時半はまだ朝焼けの時間である。ちなみに街路樹はヤエヤマヤシと言う木。そう、ヤシの木なのである!北海道に住む自分としては信じられない街路樹である。
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 キャンプ場を出発して最初に向かったのは、樹齢100年を越えるらしい日本一のカジュマルの木が校庭にあるという小学校。
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 枝が横に張り出しすぎて、つっかい棒が無いと支えきれないらしい・・、すごい木である。
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 次に向かったのは、沖永良部島の最北端にある沖永良部空港。あ、そう言えば書こうと思ってすっかり忘れていたが、"沖永良部"は"おきのえらぶ"と読む。まあ今更だが一応。
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 沖永良部島の北側にある県道620号を進んで周回ルートに入った。
 県道620号は海岸から結構内陸に入ったところを進む道だったので、それ程景観に優れた道ではなくちょっと退屈だった。
 途中、高台の上に越山公園と言う公園があるようだったので少し立ち寄ることにした。
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 そう言えば、この越山公園に来たのが8時だったが、コンビニはもとより小さな商店も何も見つけることができず、結局ここまで朝食にありつけていなかった。さすがにもう限界だったので、ここで最後の非常食(昨晩、もう一つあった非常食のカロリーメイトは食べてしまったので)のこちらを食べることにした。
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 県道620号を西に進んで行くと、右方向が"沖泊海浜公園"と書かれた看板があった。
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 実は最初の頃の計画ではこの沖泊海浜公園内にあるキャンプ場での宿泊を考えていた。沖泊海浜公園の前の海岸も海水浴場だが、こちらは岩場の海らしく南国のエメラルドグリーンのビーチとは少し様相が違うらしかったので、最終的に沖泊海浜公園ではなく、笠石海浜公園の方を昨晩の宿泊先に決めたというそんな経緯があった。

 沖永良部島の西には大山と言う標高240mのそれ程高くない山がある。その大山の麓を丸く縁取りするように県道620号沿いに進み、沖永良部島のもう一つの港のある知名へと到着した。小さな港町といった感じになり、ここでやっと商店を見つけたので、まともな朝食を入手すべく店へ入った。
 有難いことに、この商店では出来立て直送のまだ柔らかいパンが多く陳列されていた。パン好きの自分としては、これにはつい嬉しくなり、4つ購入して店の前ですぐに2つを食べてしまった。
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 飲み物はお約束のコーラ。
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 知名の街からは県道に戻らずに、海岸線沿いの道を進み、観光名所の"ウジジ浜"へとやって来た。
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 ウジジ浜から4~5km進んだところで県道に合流、後は和泊港まで県道を進んだ。
 昨日は和泊港から北東へ進んで、真っ直ぐ笠石海浜公園へ来たので分からなかったが、和泊港の南西の位置にはスーパーやコンビニ、その他様々な店があった。少しだけこっちに来ていれば、昨晩や今朝はあんなにひもじい思いをせずに済んだなあ・・、まあもう遅いけど。

 その和泊港手前で見つけたエブリワン系のコンビニは、北海道のセイコーマートのホットシェフのような感じで、店内で調理した弁当とパンが沢山陳列されていた。知名で見つけた商店と言い、今日は食べ物に恵まれているらしい。
 結局このコンビニでは、昼食に食べるチキン竜田弁当を1つと、夕食に食べるパン2つとドーナツ1つ。明日の朝食に食べるパン2つを買った。
 ・・ん?ってあれ? 店を出た後、トランクバッグへ仕舞い込もうとした時に、トランクバッグの中に別のパン2つが入っているのを見つけた。ああ!そう言えば、さっき知名の商店で焼きたてパンを買って2つ程まだ残ってたんだった・・。んーまあいいか、パン2つくらいペロリと食べられるだろう。
 
 10:30頃和泊港のフェリーターミナルビルに着いた。今日は12時出港のフェリーなので11時頃乗船手続きを取ることを考えるとちょうど良い時間に着けたと思う。
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 乗船手続きを済ませた。料金内訳は2等和室が1640円、自転車が680円。
 フェリーに乗る前に嵩張って邪魔になる弁当容器を片すべく、11時前にはターミナルビル内の待合室で先程買ったチキン竜田弁当を昼食に食べておいた。
 食べ終わった後間髪入れないタイミングとなる11:20、フェリーは思ったより早く入港してきた。ちなみに、今日はマルエーフェリーの日である。
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 フォークリフト隊が出動し、荷降ろしが始まった。
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 今回乗船するのは"フェリー波之上"。
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 11時半頃、フェリー波之上へ車両デッキから乗船し、車両デッキ内の係員に愛車の固定を委ねた後、私は客室へと移動した。与論港下船者用の2等和室は最初私一人っきりだった。
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 隙あれば充電。ここでも早速壁際のコンセントで充電を開始した。
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 ・・とそんなことをやっていると、一般乗船者が部屋へと入ってきて、結構部屋は混み合ってきた。このあたりは流石表航路と言ったところなのだろうか。

 13:40頃、フェリー波之上は定刻通り与論島与論港へ入港した。
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 今回のフェリー波之上でも、昨日のマリックスラインのフェリーと同様で、船が完全に停止するまで車両デッキへ行くのはダメと言うことで、私が車両デッキの愛車のそばに来たのは、入港から10分過ぎた13:50頃になっていた。
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 その後少しして、係員の指示の下、私は車両デッキから下船した。いよいよここまで来た!ここは鹿児島県最南端の島 与論島である!(写真は乗船待合所のある高台からの風景)。ここ与論島の海も美しい。
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 フェリー埠頭のすぐ裏に与論空港があるようなので、まずはその与論空港を見に行った。
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 与論空港の真下を潜るトンネルを抜け、茶花市街へと出た後、与論島循環線と呼ばれる県道623号を時計回りに進んだ。与論島は小さな島であり、与論島循環線だと僅か10kmくらいで一周してしまう。今日の宿泊先キャンプ場のある大金久海岸にあっさり到着してしまった。
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 青看板には括弧書きで"百合ヶ浜"の地名もある。この百合ヶ浜は、大金久海岸の沖合い1.5キロの場所に春から夏にかけて、大潮の干潮の時間帯にその姿を現す海岸だとか。
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 大金久海岸の入り口に到着。百合ヶ浜の石碑があった。
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 隣には与論島の観光案内の看板。今日はこの後洗濯をする予定なので、与論島巡りは明日にするつもりである。
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 大金久キャンプ場の受付は、本来は町役場で届出をする必要があるらしいが、大金久海岸の入り口そばの商店で代理受けしてくれると言う話だったので、お言葉に甘えてその商店でキャンプ場の届けをさせてもらうことにし、名簿に名前と住所を書き、テント1張一泊料金の350円を払った。

 大金久キャンプ場の場内へ移動した。
 程々にワイルドな雰囲気の静かなキャンプ場で、私のようなソロのチャリダーキャンパーやライダーが好むキャンプ場といった感じだろう。実際にこの日は、私以外にいた先客はチャリダー1人、ライダー1人、ファミリキャンパー0人だったし。
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 そんなキャンプ場の一角をテント設営場所に決め、
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 今回はこんな感じでテントを張った。
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 テント設営後は前述した通り、洗濯を開始した。
 レジ袋を使ったいつもの手洗い洗濯(詳細は3日目の記事を参照)を済ませると、洗濯物を木の枝にハンガーで吊るしたり、自転車の上に掛けたり、テントの上に掛けたりして干しておくことにした。今日も天気が良いので、きっとすぐに乾いてしまうことだろう。

 時刻は16時過ぎ、まだまだテントの中はサウナ状態なのでテントの中でくつろぐのは無理そうな感じ。少し海でも見に行ってみようかな。まあ、時間的にこれから泳ぐつもりはないが。
 キャンプ場からの細道を進み海岸へ。
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 大金久海岸のビーチも白砂が美しい南国の海だった。
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 実は、キャンプ場の受付をした時に言われていたのが、ちょうど今の大金久海岸は干潮ですっかり潮が引いた状態なので、浅すぎて海水浴は無理という話。写真ではわかりづらいが、沖までずーと浅瀬が続いておりまさにその通りだった。
 もし今日泳ぎたいのであれば、沖合い1.5kmの場所に隆起している百合ヶ浜への渡し船があるのでそちらでどうぞ~。と言われていた。荷物や愛車を目の届かない所に置いたままにして、その百合ヶ浜へ渡るのは不安だったので、渡し船の件は断ることにした、とそんなやり取りが受付の時にあったりしたのだ。

 百合ヶ浜は沖合1.5kmの場所の筈だが、なぜかここに"百合ヶ浜"の看板が。。
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 百合ヶ浜の看板を見ていると、大金久海岸の入り口で出店を開いているらしいおばちゃんが「写真撮ってあげるよ」と声を掛けてきた。まあ折角だからと、デジカメを渡して写真撮影をお願いした。
 その後は、「どこから来たの?」「札幌から自転車で来ました」「え~!」と言ったお約束のやり取りがあり、「折角だからちょっとお店の方寄って行ってよ」と、商魂逞しいおばちゃんの思う壺になってしまった。
 ズルズルと腕を掴まれて店に連れて来られ、こちらはアクセサリー類を扱うその店先。
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 綺麗な石や鮫の歯のネックレスやピアス、星砂等が売られているその店先で、温かいお茶と黒糖の菓子を振舞って貰い色々と話をした。
 流石にさんざん話し込んだ後、それじゃ~と言って立ち去る訳にもいかず、この店では鮫の歯のネックレス(1000円)を買うことにした。すると、「これはサービスだよ」と星砂の混じった砂を小袋で1つ渡してくれた。
 そんな感じで、ちょっと海を見に行くだけのつもりが、結構楽しく時間過ごすことができた。

 テントに戻ってきた後は、知名で買ったパン2つと、和泊で買ったパン1つとドーナツを夕食に食べることにした。
 ちなみにドーナツは、沖縄ドーナツのサーターアンダーギーと言うもの。いつものように、Wikipediaの抜粋で軽く紹介する。
 『首里方言で「サーター」は砂糖、「アンダーギー」は「アンダ(油)」+「アギー(揚げ)」で「揚げる」、揚げ物を意味する。その名の通り砂糖を多めに使用した球状の揚げドーナツである。「砂糖天ぷら」(さとうてんぷら)「サーターアンダギー」、「サーターアンラギー」ともいう。砂糖がふんだんに使われ、また気泡が小さくて密度が高いため、食べ応え・満腹感のある菓子であり、表面はサクサク、中はシットリもしくはモッソリとした食感である。』(以上、Wikipediaより抜粋)
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 夕食が終わった後は、キャンプ場内のシャワー室を使ったり、干していた洗濯物を取り込んだりしているうちに日が暮れ、後はテントの中でのんびり過ごした。

■走行ルート


■2013/4/29(月) 晴れ時々くもり
 ルート:   沖永良部島(和泊)→与論島(与論)
 走行距離: 60.21km
 平均時速: 14.7km/h
 最高時速: 45.2km/h
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 宿泊地:  与論島
 宿泊先:  大金久キャンプ場 テント泊

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この記事へのコメント

じゃんぼ
2013年06月04日 12:43
いよいよ与論島に入りましたね。
人との触れ合いが、旅の醍醐味なのかな。
それにしても雨に当らない天気は最高ですね^^
2013年06月04日 19:05
じゃんぼさん、こんにちは。
一週間かけて鹿児島県の離島を巡ってきましたが、いよいよ次回から沖縄県に入ります。
"北海道自転車旅行記/ポタリング記"というブログ名とは相反する沖縄編、楽しんで頂けたら嬉しいです。

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