日本縦断ツーリング[PART4]【2012春 山陽・九州編】(5) 岩国~宇部
2012年春のツーリング5日目、今回のツーリングは10日間なので今日はちょうどその真ん中になる。
岩国ユースホステル2階の畳敷きの和室にて、畳の上に敷かれた布団の中で目を覚ました。起床時刻は5時少し前で、腕時計にセットしていたアラームよりも少し前に目覚めたようだ。
顔を洗い、歯を磨いた後、布団からシーツを引き剥がし枕カバーも外して小さくたたんで脇に置いた。その後、掛け布団は4つ折り、敷き布団は3つ折りにたたみ、枕とともに押入れに仕舞いこんでおいた。
お次は自分の持ってきた荷物の片づけ。
ハンガーに掛けて吊るしておいたレインウエアの上下を丸めてスタッフバッグに押し込み、タオル掛けに干していたバスタオルを片付けた。
昨日雨の中の走行で濡れてしまい干していたグローブと靴下、ヘルメットインナーキャップはどうやらすっかり乾いてくれたよう、これも仕舞いこんでおいた。
その他の荷物もバッグに仕舞いこんで、お尻にワセリンも塗った。ぼちぼち支度が済んだので出発することにする。
ここ岩国ユースホステルでは、6:30以降に出発する場合は呼び鈴を鳴らして管理人に一声掛けてから出発。それ以前に出発の場合は、使用済みのシートと鍵を受付の机の上に置いて静かに出発して下さいと昨日受付をした時に言われていた。現在の時刻は6時少し前なので、静かに出発するパターンとなった。
広い下駄箱から自分の靴を取り出して靴の中に手を入れてみた。どうやら昨日の雨で濡れてしまった靴はほぼ乾いてくれたようである。
ガラス戸の中に保管しておいた愛車をそーと外のテーブルのそばへ移動させた後、トランクバッグとサイドバッグ、ヘルメットを玄関からテーブルのところへ移動させた。
昨日の雨天走行で付いた泥をウエスで拭きとった後、各部のネジを増し締めし、空気圧をゲージでチェックし、ディレイラーの可動部やブレーキワイヤに注油し、チェーンにも注油しておいた。
そう言えば、今日で今回の旅の半分になる(と言うことは冒頭で既に書いた)が、ここまで事故に合わず、体調不良もなく、マシントラブルもなく無事に来ている。パンクの一度すら発生していない順調ぶりである。新千歳空港の荷物の保安検査でゴム糊を没収されていて、道中のどこかでゴム糊を買い直す必要があったが、予備チューブはサドルバッグの中に1つ、サイドバッグの中に2つの計3つ持ってきているし、サドルバッグの中のパンク修理キットの中にはゴム糊不要のイージーパッチも2~3枚入っているし、この分ならゴム糊は買わなくても良いかもしれない気がしてきた。どうせ買っておいても、最終日の鹿児島空港の保安検査場で没収される事は確定しているし、パンクの1回でもして予備チューブを1つ減らしてしまってからでもゴム糊再購入は遅くないかも。そんな訳でゴム糊購入は少し見送ることに決めた。
岩国ユースホステルの前を出発して、昨日走ってきた道を戻り、昨日渡った橋のところまで戻ってきた。
国道2号を通る場合、昨日渡った橋だと反対方向に進んだことになるのだが、岩国ユースホステルからだと玖珂駅までは県道15号を進んだほうがかなり近道になる。そんな訳で今回はこのルートを進んでいる。それとここまで記述が無かったのは別に書き忘れた訳ではなく、実はまだだったのである、朝食が。
その遅くなった朝食は、橋を渡ったところのコンビニでサンドイッチとコーヒーというメニューになった。
やっと腹が膨れた後、南西方面へ直線的に延びる県道15号を走る。
山道でトンネルが2つ程あった。それと、自動車に乗る人も近道を行きたいと思う人が多いのか交通量は予想よりも多い区間だった。
国道2号と合流した。
今日の走行ルートは山道メインとなっており、今回のツーリングで多分一番走り応えのある起伏に富んでいたと思う。そんな道をドンドン進んで行った。
今日の走行予定距離のちょうど中間くらい60kmを少し超えたくらいの場所まで来た。目の前にあるのは富海駅。
ここから国道2号は山の方へ行き、防府バイパスとなって防府市内を大きく迂回する道となる。市内を迂回する遠回りの道、大小のトンネルが3つある山道と言う点だけとっても自転車には余りふさわしい道では無いのは確実。更に信号の少ないであろうバイパス道路だと車はビュンビュン飛ばしている可能性が高い。ここは国道2号を離れ、県道56号~県道186号~県道187号と経て防府市内を真っ直ぐ抜けた方が良いだろう。
防府市内を走っているうちにちょうど昼食タイムになったので、CoCo壱番屋 防府千日店へ立ち寄った。
自転車はこんな形で駐輪。
注文したのは、最近自分の中でマイブームになっている"チキンカツカレー+チーズトッピング"。このチキンカツカレー+チーズは沖縄の米軍基地近くのココイチにおける米兵の一番人気メニューらしい。試しにとばかり私も試してみたところ、これが中々絶品ですっかり気に入ってしまい、最近はココイチに行くといつも注文してしまうメニューになったのであった。
国道2号と再合流し、新山口駅の手前まで来た。目の前にはこの青看板。
新山口駅付近の国道2号線は自動車専用となっており、自転車は脇道へ強制排除と言うことらしい。西日本のバイパス道路は自動車専用の道路が多いと思っていたが、バイパス道路でないところまで走行禁止しなくてもと思ってしまう。山陽エリアの道路は自転車に優しくない気がする。徹底的に排除されまくった静岡県よりは随分マシとは思うが。
この付近は脇道へ追いやられた後の案内標識が分かりづらかった。遠方から来た人間には馴染みの薄いローカルな地名への案内標識を掲げられても却って混乱してしまう。おかけで迂回路で曲がるべき場所を見誤り、危うく山口駅の方へ行ってしまうところだった。
嘉川駅の辺りで国道2号に再合流、すぐに宇部市に入った。今日の宿泊地"江汐公園"までもうすぐである。
江汐公園に行くには国道2号を逸れて県道349号経由で進むのが行きやすそうで、その経路で行く予定。県道349号に入る交差点を誤って行き過ぎないようにと、その直前の交差点で発生する県道29号も同時に地図を見た時に覚えておいた。県道29号の交差点を示す青看板を過ぎた!次の交差点が県道349号の筈。
次の交差点手前頭上にあった青看板では県道349号の表記はなかったが、交差点内の道路脇の看板に左折方向が県道349号の始まりであることを示す標識があった、ここで間違いなさそうである。
左折して道を進んでいくと、1.5kmくらい行ったところに江汐公園の第2駐車場が見えた、江汐公園に到着したようである。
駐車場内にあった公園内の案内板を見ると、一応ここから公園内の道を通って第1駐車場の近くにある管理棟に向かうことは出来そうだが、公園外の道を通って第1駐車場へ行った方が早そうだったので、公園の外の道経由で第1駐車場へ、そして管理棟へと移動した。
キャンプ場は2ヶ月前に事前予約を済ませていたので、ここでは名前を名乗った後利用者台帳に記名し、利用料金を支払った。
本日のキャンプ場利用者は私一人。昨晩のユースホステルでそうだったし、2日目の里庄のキャンプ場でもそうだったが、利用者が私一人というのが続いている。
管理棟を出て公園内の道に入った。
江汐公園はかなり規模の大きい公園で、公園内には大きな江汐池が佇み、大きな橋が掛けられていた。向こう側には吊り橋も見える。
水辺独特の清涼感が漂う公園内をゆっくり進んでいくとやがてキャンプ場に到着した、到着時刻は15時。
江汐公園キャンプ場は区画割りされたキャンプ場となっており、今回私が利用するサイトはこちらのテントサイト3-7という場所になる。
炊事場もトイレも割りと近く場所で、江汐池も見えるまずまずの立地。まあ今日の利用者は私だけだったので一番良い場所を提供してくれたのだろう。
テントのポールを2本伸ばして、グラウンドシートを敷き、その上にインナーテントを広げてそのスリープにポールを2本通した。インナーテントの底のポールを引っ掛けるループ部分を左手で持ち、右手でポールをしならせてポールを引っ掛けた。もう一方のポールも同じように引っ掛けた。
インナーテントが出来たところで寝心地をチェックするため、インナーテントのファスナーを開けてテントの中へ。横になってみて気になる傾斜が無いことと、テントの下に気になる石が無いことをチェック、テントを少し動かしたり石をどかしたりした。
テントの位置が決まったところで、インナーテントの四隅をペグダウンした後、フライシートを広げてインナーテントの上に被せて、フライシート後方はインナーテントへバックルで留め、前方はポールに引っ掛ける形で固定した。
あとはインナーテントと同様にペグダウン、フライシートは四隅ではなく短辺と長辺の4箇所にペグ固定用のゴム紐が付いているのでまずはその4箇所をペグダウン。インナーテントに付いている張り綱をフライシートの四隅の小窓から引っ張りだしてこちらもペグダウン。以上、当テントの12ヶ所のペグダウン終了。ホントは入口のところにも張り綱があるがこちらは面倒だからペグダウンしない(というかペグを1つ無くしているので出来ないと言うのが正直なところ)。
私の使っているアライテントのエアライズ2のテント設営はこんな手順。ファミリーキャンパーの使う大型ドームテントは設営したことがないので比較出来ないが、設営時間は大体10分前後、かかってもせいぜい15分くらいと設営が手早く出来るのが売りである。
テント内にてエアマットを膨らませて、その上にシュラフを広げて置き寝床を作った後、サイドバッグから着替えと風呂道具を引っ張りだして、空にしたトランクバッグに詰めた。さて、風呂と夕食、朝食の買い出しに出掛けるとしよう。
まず向かうのはナチュラルグリーンパークホテルで、ホテル内のひさご湯に日帰り入浴に行く為である。このホテルへは江汐公園内の道を周って行くこともできるので、折角だから広い江汐公園の中をあちこち見ながらゆっくりと自転車を進ませた。
公園内では綺麗な花が随所に咲いており私の目を楽しませてくれた。
ナチュラルグリーンパークホテルで入浴を終え、ホテル内のレストランで夕食も食べて行こうかと思っていたが、ここのレストランは予約制らしく入店を断られてしまった。残念だが他を当たることにした。
一応トランクバッグにツーリングマップルを入れて持ってきていたので、それで周囲に食堂が無いかをチェック・・、どうやら公園の周囲には無いらしい。公園に着く手前でも店屋を見かけた覚えもなかったし、もしかしたら今晩と明日は2食続けて(非常用食料として持ってきた)カロリーメイトになってしまうのだろうか・・。
さすがにそれだとちょっと味気ない食事なので、少し公園から離れてでも店屋を探しに行くことにした。地図を見て決めた行き先は、公園の南の方角にある小野田駅で距離にして4~5kmくらい。まあ駅周辺まで行けば何かあるだろうという感じである。
明日進む予定の県道71号を進み、山陽自動車道との立体交差を超えて少し進んだ先にセブンイレブンを発見。贅沢を言っていられる状況でもなかったので、このセブンイレブンで今日の夕食と明日の朝食を仕入れることに決めた。
キャンプ場はゴミ出し禁止と言われていたので、ゴミを出さないため夕食はコンビニの軒下で弁当を食べて、その弁当ガラはそのままコンビニのゴミ箱に捨てた。
その後、朝食のパンと飲み物をトランクバッグに詰めてキャンプ場まで引き返して来た。
テントの中でゴソゴソと荷物整理をしていると、テントのフライシートに何か水滴のようなものが当たる音がするのに気づいた。その音は次第に大きくなっていく。
テントの外に出てみると、予想通りでやはり雨が降りだしていた。
公園の管理棟でキャンプ場のチェックインをした時に管理人に言われていたことを思い出した。
管理人曰く「もし雨が降り出すようなことがあったら、炊事場の屋根の下に避難しても良いですよ」と。その時は今晩雨が降る予報なんてあったかな?とあまり気に留めなかったが実際に降りだしてしまうとは。
キャンプ場で雨が降り出すようなことがあっても、私のテントは雨には相当強く雨漏りなど一切しないので特に気にする事も無いが、撤収の時にずぶ濡れのテントをたたむのはちょっと気が滅入る。そこで今回は管理人のお言葉に甘え炊事場の屋根の下へ避難することにした。
前述したように12ヶ所ペグダウンしたテントは、そのまま持ち上げて移動させることは当然無理。まずはベグを全て引き抜いた。そして宙ぶらりん状態になった張り綱は移動させる時に足に絡まって危なそうだったので、縛って丸めておいた。炊事場の床はコンクリートなのでペグダウンは無理だし、張り綱はどうせ使うことが無いのでこれで良いだろう。
テントの中には自転車から外した荷物を入れてあるので、まだテントを移動させるのは困難。今度はテントの中の荷物を炊事場へ移動させた。軽くなったテント、今度はそのまま担いで移動させた。
炊事場にスッポリと収まった私のテントはご覧の通りである(愛車も勿論炊事場の屋根の下に避難)。
テントを移動させている最中も雨脚はドンドン強くなってきており、炊事場へ避難したのはどうやら正解だったようである。
コンクリの床ではあるが、エアマットがあれば特に問題なく過ごすことが出来るし、炊事場は日没後は電灯が自動点灯したので、テントの中で自転車ライトを光源にする必要もなく割りと過ごしやすかった。
■走行ルート
■2012/5/1(火) くもりのち雨
ルート: 岩国~宇部
走行距離: 127.38km
平均時速: 17.5km/h
最高時速: 51.5km/h
-------------------------------
宿泊地: 宇部
宿泊先: 江汐公園キャンプ場
岩国ユースホステル2階の畳敷きの和室にて、畳の上に敷かれた布団の中で目を覚ました。起床時刻は5時少し前で、腕時計にセットしていたアラームよりも少し前に目覚めたようだ。
顔を洗い、歯を磨いた後、布団からシーツを引き剥がし枕カバーも外して小さくたたんで脇に置いた。その後、掛け布団は4つ折り、敷き布団は3つ折りにたたみ、枕とともに押入れに仕舞いこんでおいた。
お次は自分の持ってきた荷物の片づけ。
ハンガーに掛けて吊るしておいたレインウエアの上下を丸めてスタッフバッグに押し込み、タオル掛けに干していたバスタオルを片付けた。
昨日雨の中の走行で濡れてしまい干していたグローブと靴下、ヘルメットインナーキャップはどうやらすっかり乾いてくれたよう、これも仕舞いこんでおいた。
その他の荷物もバッグに仕舞いこんで、お尻にワセリンも塗った。ぼちぼち支度が済んだので出発することにする。
ここ岩国ユースホステルでは、6:30以降に出発する場合は呼び鈴を鳴らして管理人に一声掛けてから出発。それ以前に出発の場合は、使用済みのシートと鍵を受付の机の上に置いて静かに出発して下さいと昨日受付をした時に言われていた。現在の時刻は6時少し前なので、静かに出発するパターンとなった。
広い下駄箱から自分の靴を取り出して靴の中に手を入れてみた。どうやら昨日の雨で濡れてしまった靴はほぼ乾いてくれたようである。
ガラス戸の中に保管しておいた愛車をそーと外のテーブルのそばへ移動させた後、トランクバッグとサイドバッグ、ヘルメットを玄関からテーブルのところへ移動させた。
昨日の雨天走行で付いた泥をウエスで拭きとった後、各部のネジを増し締めし、空気圧をゲージでチェックし、ディレイラーの可動部やブレーキワイヤに注油し、チェーンにも注油しておいた。
そう言えば、今日で今回の旅の半分になる(と言うことは冒頭で既に書いた)が、ここまで事故に合わず、体調不良もなく、マシントラブルもなく無事に来ている。パンクの一度すら発生していない順調ぶりである。新千歳空港の荷物の保安検査でゴム糊を没収されていて、道中のどこかでゴム糊を買い直す必要があったが、予備チューブはサドルバッグの中に1つ、サイドバッグの中に2つの計3つ持ってきているし、サドルバッグの中のパンク修理キットの中にはゴム糊不要のイージーパッチも2~3枚入っているし、この分ならゴム糊は買わなくても良いかもしれない気がしてきた。どうせ買っておいても、最終日の鹿児島空港の保安検査場で没収される事は確定しているし、パンクの1回でもして予備チューブを1つ減らしてしまってからでもゴム糊再購入は遅くないかも。そんな訳でゴム糊購入は少し見送ることに決めた。
岩国ユースホステルの前を出発して、昨日走ってきた道を戻り、昨日渡った橋のところまで戻ってきた。
国道2号を通る場合、昨日渡った橋だと反対方向に進んだことになるのだが、岩国ユースホステルからだと玖珂駅までは県道15号を進んだほうがかなり近道になる。そんな訳で今回はこのルートを進んでいる。それとここまで記述が無かったのは別に書き忘れた訳ではなく、実はまだだったのである、朝食が。
その遅くなった朝食は、橋を渡ったところのコンビニでサンドイッチとコーヒーというメニューになった。
やっと腹が膨れた後、南西方面へ直線的に延びる県道15号を走る。
山道でトンネルが2つ程あった。それと、自動車に乗る人も近道を行きたいと思う人が多いのか交通量は予想よりも多い区間だった。
国道2号と合流した。
今日の走行ルートは山道メインとなっており、今回のツーリングで多分一番走り応えのある起伏に富んでいたと思う。そんな道をドンドン進んで行った。
今日の走行予定距離のちょうど中間くらい60kmを少し超えたくらいの場所まで来た。目の前にあるのは富海駅。
ここから国道2号は山の方へ行き、防府バイパスとなって防府市内を大きく迂回する道となる。市内を迂回する遠回りの道、大小のトンネルが3つある山道と言う点だけとっても自転車には余りふさわしい道では無いのは確実。更に信号の少ないであろうバイパス道路だと車はビュンビュン飛ばしている可能性が高い。ここは国道2号を離れ、県道56号~県道186号~県道187号と経て防府市内を真っ直ぐ抜けた方が良いだろう。
防府市内を走っているうちにちょうど昼食タイムになったので、CoCo壱番屋 防府千日店へ立ち寄った。
自転車はこんな形で駐輪。
注文したのは、最近自分の中でマイブームになっている"チキンカツカレー+チーズトッピング"。このチキンカツカレー+チーズは沖縄の米軍基地近くのココイチにおける米兵の一番人気メニューらしい。試しにとばかり私も試してみたところ、これが中々絶品ですっかり気に入ってしまい、最近はココイチに行くといつも注文してしまうメニューになったのであった。
国道2号と再合流し、新山口駅の手前まで来た。目の前にはこの青看板。
新山口駅付近の国道2号線は自動車専用となっており、自転車は脇道へ強制排除と言うことらしい。西日本のバイパス道路は自動車専用の道路が多いと思っていたが、バイパス道路でないところまで走行禁止しなくてもと思ってしまう。山陽エリアの道路は自転車に優しくない気がする。徹底的に排除されまくった静岡県よりは随分マシとは思うが。
この付近は脇道へ追いやられた後の案内標識が分かりづらかった。遠方から来た人間には馴染みの薄いローカルな地名への案内標識を掲げられても却って混乱してしまう。おかけで迂回路で曲がるべき場所を見誤り、危うく山口駅の方へ行ってしまうところだった。
嘉川駅の辺りで国道2号に再合流、すぐに宇部市に入った。今日の宿泊地"江汐公園"までもうすぐである。
江汐公園に行くには国道2号を逸れて県道349号経由で進むのが行きやすそうで、その経路で行く予定。県道349号に入る交差点を誤って行き過ぎないようにと、その直前の交差点で発生する県道29号も同時に地図を見た時に覚えておいた。県道29号の交差点を示す青看板を過ぎた!次の交差点が県道349号の筈。
次の交差点手前頭上にあった青看板では県道349号の表記はなかったが、交差点内の道路脇の看板に左折方向が県道349号の始まりであることを示す標識があった、ここで間違いなさそうである。
左折して道を進んでいくと、1.5kmくらい行ったところに江汐公園の第2駐車場が見えた、江汐公園に到着したようである。
駐車場内にあった公園内の案内板を見ると、一応ここから公園内の道を通って第1駐車場の近くにある管理棟に向かうことは出来そうだが、公園外の道を通って第1駐車場へ行った方が早そうだったので、公園の外の道経由で第1駐車場へ、そして管理棟へと移動した。
キャンプ場は2ヶ月前に事前予約を済ませていたので、ここでは名前を名乗った後利用者台帳に記名し、利用料金を支払った。
本日のキャンプ場利用者は私一人。昨晩のユースホステルでそうだったし、2日目の里庄のキャンプ場でもそうだったが、利用者が私一人というのが続いている。
管理棟を出て公園内の道に入った。
江汐公園はかなり規模の大きい公園で、公園内には大きな江汐池が佇み、大きな橋が掛けられていた。向こう側には吊り橋も見える。
水辺独特の清涼感が漂う公園内をゆっくり進んでいくとやがてキャンプ場に到着した、到着時刻は15時。
江汐公園キャンプ場は区画割りされたキャンプ場となっており、今回私が利用するサイトはこちらのテントサイト3-7という場所になる。
炊事場もトイレも割りと近く場所で、江汐池も見えるまずまずの立地。まあ今日の利用者は私だけだったので一番良い場所を提供してくれたのだろう。
テントのポールを2本伸ばして、グラウンドシートを敷き、その上にインナーテントを広げてそのスリープにポールを2本通した。インナーテントの底のポールを引っ掛けるループ部分を左手で持ち、右手でポールをしならせてポールを引っ掛けた。もう一方のポールも同じように引っ掛けた。
インナーテントが出来たところで寝心地をチェックするため、インナーテントのファスナーを開けてテントの中へ。横になってみて気になる傾斜が無いことと、テントの下に気になる石が無いことをチェック、テントを少し動かしたり石をどかしたりした。
テントの位置が決まったところで、インナーテントの四隅をペグダウンした後、フライシートを広げてインナーテントの上に被せて、フライシート後方はインナーテントへバックルで留め、前方はポールに引っ掛ける形で固定した。
あとはインナーテントと同様にペグダウン、フライシートは四隅ではなく短辺と長辺の4箇所にペグ固定用のゴム紐が付いているのでまずはその4箇所をペグダウン。インナーテントに付いている張り綱をフライシートの四隅の小窓から引っ張りだしてこちらもペグダウン。以上、当テントの12ヶ所のペグダウン終了。ホントは入口のところにも張り綱があるがこちらは面倒だからペグダウンしない(というかペグを1つ無くしているので出来ないと言うのが正直なところ)。
私の使っているアライテントのエアライズ2のテント設営はこんな手順。ファミリーキャンパーの使う大型ドームテントは設営したことがないので比較出来ないが、設営時間は大体10分前後、かかってもせいぜい15分くらいと設営が手早く出来るのが売りである。
テント内にてエアマットを膨らませて、その上にシュラフを広げて置き寝床を作った後、サイドバッグから着替えと風呂道具を引っ張りだして、空にしたトランクバッグに詰めた。さて、風呂と夕食、朝食の買い出しに出掛けるとしよう。
まず向かうのはナチュラルグリーンパークホテルで、ホテル内のひさご湯に日帰り入浴に行く為である。このホテルへは江汐公園内の道を周って行くこともできるので、折角だから広い江汐公園の中をあちこち見ながらゆっくりと自転車を進ませた。
公園内では綺麗な花が随所に咲いており私の目を楽しませてくれた。
ナチュラルグリーンパークホテルで入浴を終え、ホテル内のレストランで夕食も食べて行こうかと思っていたが、ここのレストランは予約制らしく入店を断られてしまった。残念だが他を当たることにした。
一応トランクバッグにツーリングマップルを入れて持ってきていたので、それで周囲に食堂が無いかをチェック・・、どうやら公園の周囲には無いらしい。公園に着く手前でも店屋を見かけた覚えもなかったし、もしかしたら今晩と明日は2食続けて(非常用食料として持ってきた)カロリーメイトになってしまうのだろうか・・。
さすがにそれだとちょっと味気ない食事なので、少し公園から離れてでも店屋を探しに行くことにした。地図を見て決めた行き先は、公園の南の方角にある小野田駅で距離にして4~5kmくらい。まあ駅周辺まで行けば何かあるだろうという感じである。
明日進む予定の県道71号を進み、山陽自動車道との立体交差を超えて少し進んだ先にセブンイレブンを発見。贅沢を言っていられる状況でもなかったので、このセブンイレブンで今日の夕食と明日の朝食を仕入れることに決めた。
キャンプ場はゴミ出し禁止と言われていたので、ゴミを出さないため夕食はコンビニの軒下で弁当を食べて、その弁当ガラはそのままコンビニのゴミ箱に捨てた。
その後、朝食のパンと飲み物をトランクバッグに詰めてキャンプ場まで引き返して来た。
テントの中でゴソゴソと荷物整理をしていると、テントのフライシートに何か水滴のようなものが当たる音がするのに気づいた。その音は次第に大きくなっていく。
テントの外に出てみると、予想通りでやはり雨が降りだしていた。
公園の管理棟でキャンプ場のチェックインをした時に管理人に言われていたことを思い出した。
管理人曰く「もし雨が降り出すようなことがあったら、炊事場の屋根の下に避難しても良いですよ」と。その時は今晩雨が降る予報なんてあったかな?とあまり気に留めなかったが実際に降りだしてしまうとは。
キャンプ場で雨が降り出すようなことがあっても、私のテントは雨には相当強く雨漏りなど一切しないので特に気にする事も無いが、撤収の時にずぶ濡れのテントをたたむのはちょっと気が滅入る。そこで今回は管理人のお言葉に甘え炊事場の屋根の下へ避難することにした。
前述したように12ヶ所ペグダウンしたテントは、そのまま持ち上げて移動させることは当然無理。まずはベグを全て引き抜いた。そして宙ぶらりん状態になった張り綱は移動させる時に足に絡まって危なそうだったので、縛って丸めておいた。炊事場の床はコンクリートなのでペグダウンは無理だし、張り綱はどうせ使うことが無いのでこれで良いだろう。
テントの中には自転車から外した荷物を入れてあるので、まだテントを移動させるのは困難。今度はテントの中の荷物を炊事場へ移動させた。軽くなったテント、今度はそのまま担いで移動させた。
炊事場にスッポリと収まった私のテントはご覧の通りである(愛車も勿論炊事場の屋根の下に避難)。
テントを移動させている最中も雨脚はドンドン強くなってきており、炊事場へ避難したのはどうやら正解だったようである。
コンクリの床ではあるが、エアマットがあれば特に問題なく過ごすことが出来るし、炊事場は日没後は電灯が自動点灯したので、テントの中で自転車ライトを光源にする必要もなく割りと過ごしやすかった。
■走行ルート
■2012/5/1(火) くもりのち雨
ルート: 岩国~宇部
走行距離: 127.38km
平均時速: 17.5km/h
最高時速: 51.5km/h
-------------------------------
宿泊地: 宇部
宿泊先: 江汐公園キャンプ場



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