日本縦断ツーリング[PART4]【2012春 山陽・九州編】(2) 姫路~里庄

 2012年ゴールデンウィークの旅2日目、多分この日が今回の旅で一番の受難の日だったと思う。

 昨夜20時半に入店し、現在も滞在しているのはアプレシオ姫路店。
 今回私が利用した座敷ブースは、床がクッション性の高い座敷になっている個室ブースで、無料で持ちだしできるクッションを枕にして、毛布を上に掛ければ余裕で寝床に早変わりするのが特徴である。キャンプ場でテントの中にエアマットを敷いてその上に体を横たえるよりもずっと楽。その上ネットカフェなので、パソコン使い放題、コミック見放題、ドリンク飲み放題、ソフトクリーム食べ放題、カレー食へ放題ときたらもう下手なビジネスホテルに泊まるよりも良いかもしれない。
 ただし、去年の風営法だかの改正(と言うか改悪)で、個室ブースの入口のドアが透明でなければいけなくなったとかで、現在はどのネットカフェも透明ドアになっているので、覗こうと思えば他の人の個室ブースの中は見えてしまう。利用するに当たりこの辺の環境に抵抗が無ければと言うことになる。
 
 座敷ブース、寝心地は良かったものの、空調の温度設定が若干高めに設定されているせいか寝汗をかいていた。と言うことで、寝起き後まずは受付へ行きシャワー室の利用を申請することにした。
 この店のシャワー室は一室しかない無いものの流石に午前5時半だと空いており、すんなりシャワー室へと案内された。

 当初の予定では昨夜到着後すぐにシャワーを浴びようと思っていたが、ブース内は結構暑く、シャワーを浴びてもすぐに汗臭くなりそうな気がして朝に回したのだが、どうやらそれは正解だったようだ。

 シャワーを浴びて汗を洗い流してすっきりした後は、シャワー室内の洗面台で歯磨きも済ませ、着替えとお尻へのワセリン塗布も一緒に済ませておいた。

 身支度が終わったのでそろそろ朝食を食べることにする。朝食はもちろん超特盛カレー! ・・のつもりだったがカレーは準備中だった(後で確認したところ、カレーは12時から24時の間だけと言うこと)。有料のフードメニューもあったが、受付の近くに並べられていたカップヌードルに妙に惹かれてしまったので今日の朝食はそのカップヌードル(醤油味)とフードバーのコンソメスープ、それとドリンクバーのホットコーヒーにした。
 朝食を食べ終え、パソコンで最新の天気予報とニュースのチェックも終えた。現在時刻は7時少し前、そろそろ出発しようか。

 持ってきたものを簡易リュックに詰めブースをあとにし、ドリンクバーで最後にコーラをぐいっと煽った後 受付で料金精算を行った。
 ナイトパック適用で今回の料金は2100円。コインロッカー2日分800円と駐輪場2日分200円を加え、3100円が今回掛かった料金となる。コインロッカーの800円が結構余計な出費になっているものの、宿泊費の他に飲食費も含んでこの値段ならかなり安い方だろう。

 アプレシオ姫路店を出た後は、愛車を駐めている姫路駅前へと移動する訳で、昨夜と同様に徒歩で移動しても良かったが、旅行準備中にチェックした情報ではアプレシオ姫路店のすぐ近くのバス停から姫路駅北口へ行くバスがあった筈。歩いていてすぐに見つけた神姫バスのバス停の時刻表を見ると、3分後にその姫路駅北口行のバスが到着するらしい。タイミングがドンピシャだったので、折角だからこの神姫バスで姫路駅へ移動することにした。

 姫路駅北口の近くへ戻ってきた。写真は姫路城(がある筈の)方角の写真。
DSCF3484

 上の写真を少し拡大した写真。
DSCF3485
 写真が小さくて分かりづらいと思うが、正面左側の本来姫路城がある筈の場所には何か大きな覆いの様な物があり、姫路城は全く見えないのだった。この覆いが何かについてはこちらを参照してもらうと分かると思うが、ようは姫路城は現在改修工事中と言うことである。旅の前からこの改修工事のことは知っていて心の準備はできていたので、別段ショックは受けていないが折角姫路に来たのだから美しい姫路城は見たかった。

 地下駐輪場へ行き自転車の施錠を解除。駐輪場出入口のところで料金を精算後自転車を押して外へ出た。
 自転車に乗って進み姫路駅へ。再び自転車を押して歩き、コインロッカーの前へ移動。ここで預けていたサイドバッグとトランクバッグを取り出した。
DSCF3486


 前後のキャリアに荷物を付け出発準備が整った。
 今日の宿泊地は倉敷市と福山市の間くらいに位置する里庄町のキャンプ場、そろそろ出発することにする。

 ここ姫路界隈では国道2号の旧道はどういう訳か姫路駅から暫くは西から東への一方通行になっている。そこで、昨日の夜テクテクとアプレシオ姫路店に向かって歩いた東から西へ向かう一方通行の道を今日は自転車に乗って進むことにした。流石自転車は早いもので、昨日30分近く歩いた道も自転車ならものの数分で通り抜けてしまった。 
 播磨高岡駅の辺りで国道2号の一方通行区間が終わりここでやっと国道2号へ合流した。今日はここからキャンプ場手前までは、この国道2号を真っ直ぐ進むだけなので道に迷うことはきっと無いだろう。

 国道2号を進み岡山市手前までやって来た。ここから暫く、国道2号は岡山バイパスとなるようだが、この岡山バイパスが自転車乗りの私を大いに苦しめるのだった。
 
 バイパス道路は左車線側が時折側道への分岐や合流となり、その交差方式のため信号交差点を極力少なく、自動車に取ってはストップアンドゴーのロスの少ない快適な道と言うのが自動車を運転する時の私の見解。
 そのバイパス道路の左車線が分岐や合流となる部分では、あまりに交通量が多く明らかに走行速度の遅い自転車が危険に晒されると思われる場所では、自転車走行禁止の看板が掲げられ自転車は併走する側道等を廻ることになる。

 ここで走行した国道2号の岡山バイパスも同様で、分岐と合流が連続する部分では自転車走行禁止、それ以外はバイパス道路を走行するのだが、バイパスに入ったり出されたりが頻繁に続く煩わしさが酷い。バイパス部分は高架になっているので、そこを追い出される時は坂を下っていく、まあこれは良いだろう。問題はパイパスに入る方で、高架になっているバイパスに入るのでこちらは当然上り坂になる。この下ったり上ったりを何度繰り返したことか・・、流石にあまりに頻度が多くなるとうんざりしてくる。
 ここ岡山バイパスのシンドイところはそれだけではなかった。もっと大きな問題点は、道路の狭さと道路端のゴミの多さと大型車両の多さにあった。

 道路脇はコンクリートウォール、そのコンクリートウォールの上は風を遮るための開閉式フェンスで周囲の景色など全然見えない閉鎖的な空間。
 道路端には無色透明のガラス片(多分事故車のヘッドライトの欠片)、赤色のガラス片(ブレーキランプの欠片)、オレンジ色のガラス片(ウィンカーランプの欠片)、青色のガラス片(最近流行の青色LEDの欠片?)、バンパーの欠片と思しきプラスチック片等々がずーと敷き詰めたかの如く広範囲に続く、一体どれだけ事故が多発している場所なのだろうか。道路端は、そんな自転車の脆弱なタイヤで走行したらすぐにパンクしてしまいそうな危険地帯となっているので、道路端からかなりセンター寄りを走らざるを得ない状況。車はこれでもか~!と言うくらいドンドン押し寄せてくるし、やむをえず少しセンター寄りを走っているのが理解できていないであろう数台の車からはクラクションが鳴らされる始末・・。
 左に寄れず、右にも寄れず、車道外側線の白線が綱渡りの綱に見えてきて何かもう走っていて楽しくない!と言うか、もう既に苦行でしかない状況に思えていた。

 岡山市役所の近くまでは、そんな苦行にもめげず耐えてきたが、いい加減命の危険も感じ始めてきたので、ここで意を決して岡山バイパスと違う道を進むことにした。道路番号だけの記述だけだと分かりづらいので、巻末のGoogleマップを合わせて見てほしい。(青線が元々の走行予定ルートで、赤線が実走ルート)
 岡山バイパスがこれほど自転車で走りづらいと分かっていれば、最初から国道250号を進むべきだったと悔やまれる形の実走ルートになっている。
 走行距離が少し延びてしまったり、基本的に街の中の道なので信号停止が多くペースは大幅ダウンしたりしたが、岡山バイパスを行くよりもずーと気分的に楽になったのでまあ良しとしよう。

 道を変え気が晴れてきたところで、何となく違和感を感じた。
 違和感の出処はサイクルコンピュータ(以降「サイコン」と表記する)で、よく見ると走行距離が1kmちょっとと表示されていた!先程83kmの表示を見た筈だったので何らかのタイミングでリセットされてしまったぽい。疑わしいのは先程トイレ&チョコバー購入の休憩でコンビニに立ち寄った時で、盗難防止のためサイコンをハンドルバーから取り外して店内へ入り、買い物を終え再びハンドルバーにサイコンを取り付けている。多分この時で間違いないだろう。
 このサイコンは取り外しの時に注意しないとリセットされてしまうと、別の記事でも書いたが今回もそれをやってしまったらしい。現在の走行距離から目的地到着時刻を頭の中で計算しながら自転車を走らせることの多い私にとって、このタイミングでのリセットは結構痛い。何かもう今日は嫌なことが重なる日である。めげていても仕方がないので、ここからは表示中の走行距離+83kmで見ることにし道を進むことにした。
 今すぐはやらないが、サイコン着脱でのリセットの件は、どこかでしっかり検証した方が良いかもしれない。

 岡山バイパスから逸れる新ルートの策定と、その新ルートへ移動で思いのほか時間をロスしてしまい、昼食もままならない状態で先を急ぎ、途中コンビニ休憩でチョコバーでカロリーを補給したり、携行食のクッキーでカロリーを補給したりして急場を凌いだ。岡山と倉敷は割りと大きな都市なので、そのうち自転車を安全に駐輪して食事できる店もあるだろうという思いもあったが、どうも当てが外れてしまった感じである。それでも流石に昼食抜きは厳しく、結局昼食は市街地を抜けきる直前辺りですき家の牛丼を食べた、確か15時を過ぎていたと思う。もう昼食と言うより夕食の時間だった。

 国道2号に戻った辺りでキャンプ場へ電話を掛けて、到着予定時間が17時頃になりそうと伝えておいた。普段ならそんな電話はしないが、キャンプ場予約時に到着時刻を16時で連絡していたので、今回は念のためそんな電話を入れてみたのである。
 現在時刻は15時半で、残り距離は約15kmくらいだったので通常なら約1時間後の16時半には到着すると思うが、キャンプ場直前は結構坂を登る地形図だった筈なのだ。キャンプ場周辺には夕食を食べに行く食堂も食料を調達出来る店もなさそうだから、国道を外れる前に買い物を済ませておくとしても17時頃にはキャンプ場に着くだろう。

 そんな私の予想は相当甘かった。
 まず予定していた道よりも1km以上手前の道で国道から逸れてしまったのがまず最初の誤算で、これで少し遠回りになってしまったのと、何度も地図とにらめっこする必要が出てしまった。
 それでもどうにか今日の宿泊先である"里庄美しい森"の案内標識までたどり着いた点はまあ良しとしよう。
DSCF3487

DSCF3488


 誤算2点目は、キャンプ場までの道が私の予想を遥かに上回る険しさだった点である。
 去年の箱根峠が可愛く見えるレベルの上り傾斜の坂が延々続く続く!私の自転車の最も軽いギア比0.765でも道を真っ直ぐ登っていくことができない場所があり、道を端々まで使いジグザクに登ったり、自転車を押して登ったりした場所もあった。

 キツく険しい道をどうにか根性でのり超えて"里庄美しい森"の敷地内に辿り着いた。
 場内の案内標識に従いキャンプ場のある場所へ目を向けると、まだまだお楽しみはこれから!と言わんばかりの登り坂が私を待ち構えているのが見えてゲンナリしてしまった。

 結局国道を離れてからキャンプ場へ到着するまでの7kmちょっとの距離に1時間半かかり、キャンプ場に到着したのは18時を軽く過ぎていた。

 管理棟へ行きチェックインの手続きをした。
 このキャンプ場は事前に書類が自宅に郵送されてきてそれに記入して捺印後郵送で返信。利用料金も銀行振込で事前に精算が完了しているので、この管理棟でやることは特になく、名前を名乗ったくらいで手続きは終了した。管理人の話ではこのキャンプ場の今日の利用者は私だけと言うことだった。
 予約時に入浴の申請をしており、管理人からいつ利用するかを聞かれたので、テントを張ってすぐに入る旨を伝えた。

 管理棟をあとにしてテントサイトへ移動した。テントサイトは区画割りされており、私が利用する区画は1番のこちら。
DSCF3489
 ・・と言っても他の利用者はいないのでこんな風にガラーンとしているが。
DSCF3490

 芝は丁寧に刈られており手入れがきちんと行き届いたキャンプ場のよう。今回はたまたま私だけだが、ゴールデンウィークはそれなりに予約が入っているらしい。
DSCF3491


 テントを張り終わった。
DSCF3492
 家族用のドームテントとスクリーンテント、タープが張られる前提のテントサイトなので、私の小振りのテント1張りだけだとサイトは余りまくりである。

 管理人が風呂にお湯を張ってくれている筈なので、着替えと風呂道具を持って管理棟にある風呂場へ向かうことにした。
 場内を歩いて進み、管理棟へ向っている最中にその場内を何点か写真に収めてみた。
DSCF3493

DSCF3494

DSCF3495

DSCF3496


 子供を連れて家族でやってくるのに良さそうなキャンプ場で、普段はそんな家族連れで賑わってそうだが今日は私一人で静かに過ごせそう。あまりに賑やかなのは苦手なので私にとっては有難いことである。

 管理棟に到着。
DSCF3497

 風呂を使わせてもらった。
DSCF3498


 入浴を終えテントのところに戻ってきた。
 まだ完全に暗くなっていないので、今のうちに日中言っていたサイコンの着脱の件試してみることにした。
 
 今まで使っていたSIGMAのBC1909STSの破損のため、ツーリング出発直前になって急遽導入した"CATEYE CC-COM10W COMMUTER(コミューター)"。リセット操作がサイコン下部を3秒押すという簡単操作になっておりこれが、駐輪で自転車を離れる時のサイコン取り外し(サイコン上部を上に軽く持ち上げるようにしながら前にスライドさせるように取り外す)と操作がかぶっていて誤ってリセットされてしまう件指摘しており、今日もそのリセットで残りの走行距離がわかりづらくなってしまい不便を感じていた。

 今回のツーリングの最中に何度もこのリセットが発生するのは正直困るので、今回、サイコンの着脱の件試してみると言うかリセットされない取り外し方をマスターしようと思ったのである。

 付けたり外したり試行錯誤すること10分くらい。そして、どうにかリセットされない取り外し方を体得したのだった。
 ホントにこのサイコンの取り外し方はコツがいるようで、体得したリセットされない取り外し方は以下の通りである。

 左手をハンドルバーの下に差し入れ、サイコン裏上部を軽く上方向に持ち上げるようにしておき、右手でサイコン側面下部を強く前方へ押し出すに力を掛けると、サイコン下部は押し込まれることなくうまくハンドルバーから外れてくれるようである。サイコンを取り外すにはコツがいる、ホントにこの言葉に尽きる。これで今後はリセットされずにうまく取り外すことが出来そうなので一安心だ。

 キャンプ場到着前に買っておいたおにぎりと惣菜を夕食に食べた後は、テントの中で地図を眺めたりDSで遊んだりしてのんびりした時間を過ごした。
 今日は岡山バイパスでの綱渡り状態の走行に疲弊し、岡山市内で大きなルート変更を敢行し、最後にキャンプ場手前で激坂に苦しめられた。日中の走行途中の写真の少なさからも日中の余裕のなさが伺えると思う、まあそんな一日だった。
 日中の疲れが出たのか、21時過ぎには猛烈な睡魔が襲ってきておりその後の記憶が途切れているので、多分22時頃には寝息を立てていたのだろう。

■走行ルート


■2012/4/28(土) 晴
 ルート:   姫路~里庄
 走行距離: 48.91km(到着時のサイコンの表示)
        134.40km(サイコンの4/28日走行ログ情報より)
 平均時速: 15.2km/h ※ラスト48.91km分
 最高時速: 34.9km/h ※ラスト48.91km分
 -------------------------------
 宿泊地:  里庄
 宿泊先:  里庄美しい森

にほんブログ村 自転車ブログへ にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ にほんブログ村 旅行ブログ 日本一周(自転車)へ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

2012年05月13日 22:16
私には絶対に走れないコースだね。>バイパス
耐えられません。
2012年05月14日 07:21
今回のツーリングで走った区間のバイパスは、どこもこの岡山バイパスと同じような感じでした。北海道の道路幅が超広いバイパスのつもりで行くと痛い目に遭いますので要注意です。

実は一部区間ではサイクリングロードが併走していた筈ですが、今回は敢えて国道メインで進んでいたりします。

この記事へのトラックバック