道民の森(1)

 秋深まった10月1日、今日は前々から計画されていたバンガロー宿泊ツアーが実行に移される日だった。参加者は同じ会社に勤めるNと私。当初の予定では同じ会社のHも参加予定だったが体調不良につき今回は欠場となってしまった。3人で日時と場所、走行ルートを検討して、宿泊先を予約してと入念に準備してきたので、今回の欠場はHにとっては残念な事しきりだったことだろう。そんなHも今回の記事を読んで一緒に行った気分になってくれたら幸いである。

 8時にN宅で待ち合わせというか合流という予定になっているので、7時過ぎに自宅を出発した。今日は平日の金曜日ということでNと私は有休を取って今回のバンガローツアーに臨んでいる。そんな訳で7時台の道路は通勤ラッシュで当然混んでいるかと予想していたのだが、それは札幌市中心部へ向かう対向車線のことで、逆方向へ向かう私は比較的空いている道路を進むことができた。まあそれは嬉しい誤算であったが、それもあり約束の8時よりも少し早くN宅に到着したのだった。呼び鈴を押すか、携帯電話を掛けてみるかを考える必要もなく、Nは車庫のところにいて自転車の出発前点検の真っ最中だったので、お互い朝の挨拶を交わした。

 Nの準備が整ったので出発することにした。当別に入り道道28号線に入った後は道民の森まで一本道なので選択の余地はないが、当別へ行くまでは無数に行き方がある。ここはこの辺りの地理に詳しいNに道案内をお願いすることにした。私が走ったことのなさそうな道で通勤ラッシュで混んでなさそうな道を行ってくれると言うことだから楽しみだ。

 江別市内でも比較的空いている道を進み石狩大橋の前に出た。3週前に石狩川を渡って新篠津のキャンプ場へ行った時は、札幌大橋と新石狩大橋を渡っておりそれと重ならなかったので実に良いあんばいだ。
 石狩大橋を渡った後は、走ったことのなかった道をジグザクに進んだのだが、道路番号が無くちょっと説明しづらいので2日目の記事に添付する予定の走行履歴の地図を見て欲しい。

 当別に入ったのでここで食料品の調達をするためにセイコーマートへ立ち寄ることにした。今回宿泊する道民の森周辺には食料を調達できる集落が無いので、ここ当別で調達しておく必要があるのだ。

 食料の調達が済んだ後は、道道28号線へ入る。この道に入ればあとは道民の森まで一直線である。周囲には木々が多くなり自然色豊かになってきた。
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 前に停まっているのがNのESCAPE R-DISKで後ろが私のAbsolute3.0。私の自転車には今回新装備として、自作マップケースをフロントに付けてあるのが写真で分かるだろうか。マップケースなどと大層な言い方をしたが、実際はA4クリアファイルに入れたツーリングマップルを洗濯バサミで左側のサイドバッグに止めているだけである。洗濯バサミもクリアファイルも百均で入手できる安価な品、そんな簡素なもので出来たマップケースだったが、これが常に目に止まる位置にあるというのは実に便利なことなのである。なぜかと言うと、青看板の案内標識を見かけるたびに、今までだといちいち自転車を降りてトランクバッグのパニア部分に入れた地図を取り出して見る必要があった。何度も何度もこれを繰り返していては時間ロスが大きくなるので、その回数は必要最低限に留めておくしかなかった。その結果交差点を曲がり損ねたり道に迷ったりということが何度かあったりした。そんな不自由さも、地図が常に見える位置にあれば当然解消である。あとの問題は、洗濯バサミで止めただけという簡易な接続方法なので、段差越えした時に洗濯バサミが外れて吹き飛んでいかないか心配だったことだ。だが意外に洗濯バサミの固定力は強力で、結局今回の2日間でこのマップケースが落下することはなかったのだった。

 道民の森の案内所の前に到着した。トイレ休憩とジュース休憩にした。この角度からだと分からないが、休憩所の建物はフクロウをかたどったものになっているのが面白い。
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 次の休憩地は青山中央地区"協働の森"。この辺りからますます森が深くなっていった。
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 道道28号線は、位置的に主要都市へ行くために利用されることが少なく、その道路を利用する人の大半が道民の森へ行く人となっているので道路は比較的空いている。そうなると、これだけ美しい森の中を進む道なので当然お気に入りにしている自転車乗りは数多くいるらしいのだ。

 道民の森は、南から"月形地区"、"青山中央地区"、"一番川地区"、"牧場南地区"、"青山ダム地区"、"神居尻地区"という6つの地区からなる自然体験のためのリクレーション施設である。その6つの地区の中で宿泊可能な地区は、月形地区、一番川地区、神居尻地区の3つとなっており、その中で今回宿泊を予定しているのは、一番北に位置する神居尻地区で、その神居尻地区に今到着したのである。
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 休憩を取った青山中央地区を過ぎてからこの神居尻地区までは上り坂が続く道となっているが、その上り坂は道道28号線を離れてから神居尻地区のゲート前までの部分が一番きついかった気がした。

 この神居尻に到着したのが12時前、昼食をどこで食べようかと道中2人で話していたが、結局この神居尻の敷地内で取ることになった。と、その前にまずは宿泊棟へ行き、先にチェックインを済ませて身軽になっておこうと言うことになった。
 宿泊棟へ通じる道、ここの宿泊棟を利用したことのある人ならご存知だろうが、大変な傾斜の上り坂(上り傾斜何パーセントだったかは忘れたが確か15%とかだったかな? ちなみに支笏湖の一番きつい所でも8%とかである)が今日のゴール地点手前で待ち構えているのであった。Nも私も重い荷物を搭載しており、どう頑張ってもこの傾斜の坂は上れず、諦めて押して歩くことになった。なにもこんな親の敵のような坂を作って自転車乗りを苦しめなくても・・と思ってしまう。

 どうにか坂を上り終えて宿泊棟に到着した。まずは受付の建物へ移動し、代表してNがチェックインしてくれている間、私は宿泊棟の写真を取っていた。
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 こちらの建物が受付や風呂、調理場、食堂などがある建物。
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 こちらが宿泊する部屋がある建物になっている。Nと私が今日宿泊するのは写真の左下の部屋に決まったようだ。
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 鍵を開けて中の様子を一通り見ておくことにした。ドアを開けるとすぐ玄関で靴はここで脱ぐようである。玄関脇にトイレがあった、勿論水洗で綺麗。玄関奥のドアを開けると居間なっていて、中央にテーブルと椅子が置かれている。暖房も付いているし、立派な流しと必要十分な料理器具と炊飯ジャー、オーブンレンジまで完備されている。
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 そして2階というかロフトへと続く階段を上ると、そこはこんな感じの寝室になっている。マットレス、封筒形シュラフ、シーツ、マクラが常備されていて当然シュラフを持参する必要はない。
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 今回はバンガローツアーという企画であり、本来"バンガロー"とは簡易な宿泊小屋を差し、私が以前宿泊した穂別キャンプ場のバンガローあたり(こちら)が本来の意味でのバンガローになるのだろう。それに比べてここはバンガローと言うには少しばかり立派過ぎるが、まあ広義に捉えておいて欲しい。

 夕食の準備として、炊飯ジャーに無洗米と水を入れてタイマーをセットしておいた後、不要な荷物を置いてから宿泊棟を出発した。まずは昼食を食べるために、多目的広場とデイキャンプ場のある場所へと向かう。予想していた通り、今日10/1よりこの道民の森では閑散期という位置づけになっており、その言葉が示す通り、場内には人は疎らなのであった。そんな中我々2人はデイキャンプ場の炉を囲むベンチに腰掛けて昼食にした。

 昼食後は、神居尻地区・青山ダム地区・牧場南地区を廻る1周20kmに及ぶサイクリングロードへ行くことにした。このサイクリングロードは、今回この道民の森を利用しようと決めた理由の1つである。

 サイクリングロードを時計回りに進むことにしたので、神居尻地区~牧場南地区~青山ダム地区~神居尻地区という順に回ることになる。
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 サイクリングロードは、水のせせらぎ、鳥のさえずり、虫の鳴き声、澄んだ空気と言う風に自然が溢れており、森の中を縦横無尽に走っている感じがとても楽しい。また展望の良いところへ出ると、見渡す限りの森・森・森とどこまでも森が続いている壮大な景色が圧巻であった。1つだけ贅沢を言うと、坂道・カーブが多く、一部アスファルトが荒れている路面のあるコースなので、サスペンションの付いたMTBで走れたら、快適だったかもしれないと思った。

 下の写真数点は"国際交流の森"になる。神居尻地区から牧場南地区に入って直ぐのところにあったもので、海外と市町村との姉妹都市提携を紹介している友好モニュメントであり、それを囲むようにシラカバの木立が広がる美しい森である(公式サイトの紹介記事から抜粋)。
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 道道28号線と一旦交差した後、青山ダム地区に入った。
 下に見えるのは青山ダムになるが、現在建設中(休工中?)の当別ダムの影響なのか詳しい話は知らないが、ダムの水は渇水状態なのが見て分かるだろう。
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 青山ダムの周りをぐるっと回るようにサイクリングロードは進み、やがて出発地点の神居尻地区へと戻ってきた。
 全長20kmの道民の森のサイクリングロードを含めた道民の森周辺のGPSログ(Nからの頂き物)ではこんな具合になる。(上の方に伸びる赤線は翌日の走行ログ)
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 神居尻地区の場内へ戻った後は、神居尻地区の中をいろいろ見て回った。ここは林間キャンプ場の辺りになる。そう言えば、この道民の森に来たのは今回で2度目になり、前回来たのは6月で、その時は宿泊棟ではなく、この林間キャンプ場を利用したのだった(その時のブログ記事がないのは、タイミングが悪くデジカメが一時的に使用できない期間だったためである)。
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 2人して再び宿泊棟へと戻ってきた後は一旦部屋で休憩となった。今日のこの後の予定として、入浴と夕食となるがどちらもまだ早い時間だ、さて何をしようかと2人で話し合った結果、もう少し休みたいと言う私はここに残り、Nはもう少し走りに行くということで、少しの間別行動となった。宿泊棟の窓からNが元気に走り出していく後ろ姿が見えた。

 日が少し傾きだした頃になり、Nが戻ってきた。ここから入浴が先だったか夕食が先だったか度忘れしてしまったので、仮に入浴が先だったこととして記事を書く。
 受付の時に入浴可能時間を管理人から聞いており、その時刻になったので2人で風呂場へと向かった。普段のこの道民の森はもっと宿泊客がいるらしいのだが、今日はもう一組いるかいないかといった感じのようで、この風呂は嬉しいことに一番風呂であった。
 
 入浴後は部屋で夕食となった。私は炊飯器で米を炊いていて、それにレトルトカレーを掛けて食べることにしていた。私は、キャンプ場に行っても基本的に料理はしない方針だが、ここの宿泊棟は調理器具がかなり充実しているということを事前に知っていたので、いつもの弁当や外食ではなく、折角だから料理とまではいかなくとも簡単でも火を使ったものにしようと決めていたのだった。
 Nの方はというと、お湯または水で戻すだけで食べられるアルファ化米のプラフとアルファ化米のきなこ餅、それとインスタント味噌汁といった登山家のキャンプ等でありそうな夕食を食べていた。

 夕食後は、最近の自転車旅行の話として、まだNに話していなかった8月の道東ツーリングの話や、つい先週行ってきたばかりの第2回道東ツーリングの話をあれこれ話したりした。他にはツーリングマップルを開いて、ここがどうだったとかあそこがどうだったと言った話をして盛り上がった。やはり自転車乗り同士は地図さえあれば、時間を忘れるくらい会話に花を咲かせることができると再認識したこの日の夜だった。

■2010/10/1(金) 晴れ
 ルート:   札幌~道民の森 神居尻地区
 走行距離: 99.94km(私の自宅から)
 平均時速: 18.8km/h
 宿泊先:  道民の森 神居尻地区 やすらぎ棟

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この記事へのコメント

2011年03月25日 22:42
おひさぁ~。
いやぁ~、これ楽しかったネぇ。
追い風パワーで、昼前に着いちゃったのは、誤算でしたが。(^^;

この記事見てたら、ウズウズしてきました。
今度は、3人揃って行きたいね。
2011年03月26日 09:43
んさんこんにちは~。
私もこの記事を書きながらウズウズして、どうにも我慢できなくなってしまい、まだ雪が残る中 先週末の3連休から自転車に乗り始めてしまいました。
そんな訳で今シーズンもよろしく。

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  • 自作マップケース

    Excerpt:  道民の森に行った時(こちら)に試してみたツーリングマップルを入れたA4クリアファイルを洗濯バサミで留めただけの自作のマップケース、これが実に実用的なアイテムだった。だが、さすがに洗濯バサミで留めるだ.. Weblog: 北海道自転車旅行記/ポタリング記 racked: 2011-03-25 22:48